品種改良:個人育種家の西川公一郎が提供する園芸新品種と南米遺伝資源に関連するサイト

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2010年11月 6日

白味のイチゴ

白い実のイチゴは日本でも開発されているようだが、私の所でも商品化が見える段階まで進んできた。
病気に弱く試行錯誤しながら開発を進め見えてきたがようやく商品化にメドがついてきた。
しかしながら、大きく普及させるためにはこの品種はまだ耐病性を改良する必要がある。
どの段階で販売を開始するかはまだ見えないが、農薬をやらなくても問題なく育つ丈夫な品種で
おいしい品種に育て上げたい。

2009年1月21日

2009年新年号花卉園芸新聞にFLOSAIKAが掲載されました。

2009KAKIB&H.jpg

<内容は以下の通りです>
素人育種家がジャパンフラワーセレクションを受賞するまで。

<初めに>
6年前に育種を職業にしようと思い立った当時、誰もが辞めろと個人育種家の厳しい現状を説明してくれました。開発コストに対してあまりにも日本のマーケットが小さいため国際展開できない限り経営が行き詰まるのは誰の目にも明らかでした。すでに株式を上場し、国際展開している大手種苗会社ですら激しくM&Aを繰り返し、ますます激しくなる兆しが読み取れました。「どうやってたった一人で世界展開する上場企業と戦うのか」。
悩んだ末、育種テーマを絞り込み、身近になったITを駆使すれば個人育種家でも国際展開
できるはずだと結論付け職業としての育種を開始しました。

<育種を始めたきっかけ>
育種を始めようとした当時、私は防水メーカーと共同出資で設立した屋上緑化専門会社の役員をしていました。そこで屋上緑化向けに、当時はまだ珍しかった多肉植物の多量生産を行っていました。
国内外から多肉植物の品種を広く集め、試験を繰り返しましたが日本の屋上緑化に適した多肉植物は無く、唯一有望と思われたデロスペルマ(耐寒マツバギク)レイコウは花色が1色しかなく、花数も少ないなど問題がありました。
「多肉植物を利用した屋上緑化を日本で成功させるには新しい品種を作り出すしかない」と考え、自宅の裏庭で少しづつ試験を開始しました。世界中から情報を集めましたがデロスペルマの育種経験はなく、唯一アメリカの植物園でこぼれ種から新品種が得られたという情報のみでした。

<大切な出会い>
裏庭で屋上緑化向け品種の育成試験を細々と進めていた時、妻が角田ナーセリーに以前勤めていた事などがきっかけとなり、大切な出会いを頂き角田ナーセリーと共同で育種を開始する事となりました。
そんな中、経験の浅い私の育種を見かね、角田専務から紹介していただいた第一園芸の佐藤さんに技術的アドバイスを受ける事となりました。研ぎ澄まされた佐藤さんのアドバイスは、私が実践的な育種を身につける為に大きな役割を果たしました。
角田ナーセリーと第一園芸の佐藤さんとの出会いは今回受賞した品種の育成になくてはならいものでした。

<(まどか)カレンジュラ>
私の岡山県奈義町の農場は冬が厳しく、佐藤さんとの相談で、少ないエネルギーでも施設での育種ができる品目、性能が変われば大きく飛躍させられる品目としてカレンジュラを選択しました。「カレンジュラはうどん粉病に弱く寿命が短い。」この性質を改良するためにRHSの種子配布プログラムで得た北アフリカ原産のスフルテイコーサは不可欠でした。
「四季咲きで耐病性が強く、大きく広がるカレンジュラを育成する」という育種目標をたて育種を開始しました。試行錯誤の連続でしたがようやく最初の実用品種が完成した時、丁度角田ナーセリーが長野に木祖村農場を開設する事となり。供給体勢が整いました。
今回、ジャパンフラワーセレクションから2008年フラワーオブザイヤー、2008年ブリーディング特別賞を受賞た「まどかチーズトルテ、まどかアーモンドミルク」は私と角田ナーセリーが強力なスクラムを組み育種を進めてきた結果と言えます。
この受賞を素直に喜び、必ず成功すると信じて疑わなかった最愛の妻「路」に心から感謝を伝えたいと思います。

<新たな展開1>
2008年1月、私は2012年までの角田ナーセリーとの共同育種体勢を継続したまま、エクアドルに生活の基盤を移し、育種と種苗生産を行う現地法人 FLORSAIKAEcuador(FLORSAIKA CIA. LTDA.) を設立しました。
赤道直下のエクアドルは年間を通じて季節変化がほとんど無く、日本で行っていたように山上げと山下げを繰り返す必要がありません。また、台風や積雪の心配もないため大がかりな設備も必要ありません。FLORSAIKA-Ecuadorを通してエクアドルに設立した育種農場は、日本農場の3倍の面積があり、世代促進も2倍以上の速度で速められています。今回受賞した「まどか」の継続品種に加え他の育種品目も急ピッチに改良が進められています。近い将来、より性能を高めた品種を提供できることを楽しみにしています。

<新たな展開2:エクアドルに設立した FLORSAIKA-Ecuadorの活用>
栄養系カレンジュラの供給上の問題は、唯一、穂の採取効率の悪さです。
新技術を駆使する事で、かなり改善されましたがそれでも、夏場に母株を高冷地に移動せざるをえないカレンジュラの穂の生産は未だに大きな負担となっています。
FLORSAIKA-Ecuadorを利用してエクアドルからカレンジュラの穂を日本に真夏と真冬を含め、年間を通して安定供給できれば大幅な商品性能の改善が見込まれます。
今回の受賞に際して、エクアドルの可能性を信じて疑わず、「 世界展開する大手種苗会社と互角に戦える個人育種家になる」と決意を新たにしています。

2008年11月26日

breeding of strawberry,イチゴの品種改良

breeding of strawberry
balance of sugar content and acidity are important for the variety of strawberry.
In addition, it is important that fruit size, in the high temperature period ,have little malformed frut.

The article for private vegetable gardens kind does not have to bear the transportation.
My kind is all season, and the taste is good, but malformed frut in occurs when the high temperature that is big problem.
Imalformed frut is is easy to occur at the time of temperature non-conformity and lacking in deformity.
Imalformed frut is some time changes frit form, feather reaches the seed, and the stuff seems to become a ball.

A kind to bear fruit on Christmas.
As for the normal kind, the formation of the flowering sprout begins only after temperature falls, but bears fruit in about December when it cuts manure in August .
However, even if temperature does not fall, not cuts manure in Augustas ,all season kind flowering and bears fruit for all season.

イチゴの品種改良
イチゴは糖度と酸味のバランスが大切。
加えて、実の大きさ、収量、高温期に奇形実の発生が少ない事が大切。

家庭菜園向け品種は輸送に耐える必要はない。
私の品種はall seasonで味は良いが、高温時の奇形実の発生が問題となっている。
奇形実は肥料不足と温度不適合の時に発生しやすい。
実の形が変わったり、種子に羽が着いて実が手まりのようになる。

クリスマスに実をつける品種。
通常品種は、温度が下がって初めて花芽の形成が始まるが、8月に肥料を切ると四季咲き品種でなくても12月頃結実する。
しかし、四季咲き品種は温度が下がらなくても,肥料を8月に切らなくても開花が持続し結実する。

2008年11月23日

農場の移転

エクアドルと日本の育種環境の違い。

・情報
 マーケットの情報は入りにくい。また、植物が自由に遅れないため最新品種の栽培試験も遅れる。
 育種した最新品種の情報提供も遅れる

・設備 
 日本の1/10程度の設備コスト。補光設備、加温設備、冷房設備などを考えると1/30程度の設備コスト。

・人件費
 優秀な人材を確保しにくい。単純労働者は1/5程度

・資材
 ポット、トレーなど切り花生産で利用しない資材は日本の2倍程度の価格で3ヶ月入手にかかる。

・警備コスト
 農場の周りを全て防風垣で多いイバラ線で囲わなければならず、さらに農場内に住むか、警備員を24時間
 配置しなければならない。労働者を農場内にすませる方法もある。

・オートメーション化
 水と電気は頻繁に止まるのでタイマーによる管理はできない。モーターポンプと並列でエンジンポンプの 設置が必要。

 

2008年11月22日

農場の移転

今農場がある tabacundoは標高2900mで夜温が5度まで下がる。温室内は8度あるが低すぎる。
加温も検討したが、効率が悪い。
そこで、標高2200mのguajyabambaに移そうと検討している。
今より約4度暖かい。平均気温が4度暖かいというのはかなり大きい。
夜温が9度になる。温室の中はさらに3度暖かいので、12度となる。
日中は35度を超えないように温室の換気をおこなえば夏型植物の育種がストレス無くできる。

ただ、移転のタイミングが難しい。今は世界的な不景気が始まったばかりで浸透していないので、土地も資材もまだ高い。6ヶ月後にはかなり浸透してくると思われるのでその頃がよい。

2008年11月15日

イチゴ・トマト・トウモロコシの品種改良,breeding of the strawberry tomato corn

I knew the following by the latest investigation of the JAPANESE government
The answer to assume that I "was very uneasy" about future food import almost doubled from 28.7% of the investigation (2006) to 56.5% in the last time.
The uneasiness for the security of the appetite is very strong.
The reason why the popularity of the private vegetable garden becomes higher can understand it.
I have the experience of the selective breeding of the strawberry tomato corn, but I put an important point to the strawberry now and push forward selective breeding.
The property that a private vegetable garden strawberry for is necessary
It is strong in a disease, The four seasons, Sweetness is strong,
Deformity fruit is not derived by the midsummer either.
The necessity such as quantitiy of a harvest, the hardness for transportation is low.
政府の最新の調査で以下のことが解った
将来の食糧輸入について「非常に不安」とする回答は、前回調査(平成18年)の28.7%から56.5%へとほぼ倍増した。
食の安全に対する不安は非常に強い。
家庭菜園の人気が高くなる理由が理解できる。
私はイチゴ・トマト・トウモロコシの品種改良の経験があるが今はイチゴに重点を置いて品種改良を進めている。
家庭菜園用イチゴが必要な性質
病気に強い、四季なり、甘みが強い、

2008年11月13日

thank for the present environment、今の環境に感謝して

I selected Calendula today.
Performance of the field soil is bad than I thought.
A lot of year shares has bad permeability.
I mix 25% field soil with the soil of the pot, but it is necessary to reduce it a little more.
I started an examination of the improvement compost which reduced field soil to 15%.
It is necessary for more drainage characteristics to be high for the soil of the pot to manage particularly outdoors.
I missed the time when I began selective breeding of this status before eight years and crossbred it in the rain-cover tunnel of only two square meters.
The present environment is too good; 1000 ㎡greenhouses, 500 square meters out fleld .
Regular two people help me.
Environment suitable for selective breeding spreads out throughout the year, besides.
I thank for the present environment and want to start the tomorrow's work.

今日はCalendulaの選抜をおこなった。
思った以上に畑土の性能が悪い。
年度分が多く透水性が悪い。
ポットの土に25%畑土を混ぜているが、もう少し減らす必要がある。
畑土を15%に減らした改良培養土の試験を開始した。
特に屋外で管理するポットの土としてはもっと排水性が高い必要がある。
8年前本格的な品種改良を始めた頃が懐かしい。わずか2平米の雨よけトンネルで交配をした。
今の環境はよすぎる。1000㎡の温室、500平米の路地。
常時2人が手伝ってくれる。
しかも品種改良に適した環境が一年中続く。
今の環境に感謝して明日の作業にかかりたい。


mproved the drainage environment in the greenhouse、温室内の排水環境の改良

I improved the drainage environment in the greenhouse today.
The water of an area performing watering by a sprinkler does not fall out well.
Because a puddle was made, I put on an incline again.
The incline that I attached when I build a greenhouse is not enough.
When I build a greenhouse next, it is necessary to become more careful for incline nito drainage.
I will perform today's continuance tomorrow.
I perform engineering works work with a worker.
It is an [KARATE」 test there is an[KARATE」 test from 18:00,.
It is an [KARATE」 test for the first time in Ecuador, but shoud to do my best.

今日は、温室内の排水環境の改良を行った。
スプリンクラーで灌水をおこなうエリアの水がうまく抜けない。
水たまりができるため、勾配を着け直した。
温室を建てるときにつけたこうばいではたりない。
次に温室を建てるときは、勾配にと排水にもっと慎重になる必要がある。
明日は、今日の続きをおこない。
ワーカーと一緒に土木作業を行う。
明日は18時から空手のテストがある。
エクアドルで初めて受ける空手のテストだががんばりたい。

2008年11月11日

selected Calendula and planted a implanted、Calendulaの選抜を行った。

I selected Calendula and planted a implanted it in 21cm bowl today.
In addition, I selected Calendula and implanted it in 12cm bowl.
I performed dissemination of Calendula F2.
Daianthus grew up considerably, too, but time is considerably still necessary to select it.
Delosperma cuts it two weeks ago, and a branch lengthens once again, but seems to take around 2 weeks by the selection.


今日は、Calendulaの選抜を行い、21cm鉢へ定植した。
また、Calendulaの選抜を行い、12cm鉢へ植えつけた。
CalendulaF2の播種をおこなった。
Daianthusもだいぶ育ってきたが、選抜をおこなうにはまだかなり時間が必要だ。
Delospermaは2週間前に刈り込みもう一度枝が伸びてきているが、選抜までに2週間程度かかりそうだ。

2008年11月10日

selection group of Calendula into 21cm bowl,カレンジュラを21cm鉢に

Changes from quantity to quality.
I believe that for selective breeding scale was the most important, and I pushed forward scale expansion.
I obtained result by scale expansion.
However, there is little result in comparison with the time when I regarded quality as important.
There must be considerably a leak.
I performed the selective breeding of the quantity serious consideration for two years from 2007.
However, it is necessary to change it for the selective breeding of the quality serious consideration.
The selective breeding in Ecuador pushed forward the facilities reinforcement and the staff security that regarded quantity as important.
However, I do not obtain result as expected.
It is necessary to return to the original intention.
I have to watch a plant carefully, and go ahead through the selection, my own eyes is much more important.
In addition, I must carry out high timetable of the precision.
It considerably kept information such as an Ecuadorian climate, material, a talented person.
A plan of high precision came to be gradually made.
tomorrow I will set the third selection group of Calendula into 21cm bowl .
In addition, I set the primary selection group in 12cm pot .
量から質への変更。
私は品種改良は規模が最も大切と信じ規模拡大を進めてきた。
スケール拡大により成果が上がった。
しかしながら質を重要視してきた頃と比較して成果が少ない。
もれがかなりあるに違いない。
私は2007年から2年間量重視の品種改良をおこなってきた。
しかし、質重視の品種改良に変更する必要がある。
エクアドルでの品種改良は量を重要視した設備増強と人員確保を進めてきた。
しかしながら思うように成果が上がっていない。
初心に戻る必要がある。
1つ1つ自分の目で丁寧に植物を見て選抜を進め無ければならない。
また、精度の高いタイムテーブルを実行していかなければならない。
エクアドルの気候、資材、人材など情報がかなりそろってきた
高い精度の計画が次第に立てられるようになってきた
明日はCalendulaの3次選抜群を21cm鉢に植えかえる。
また、一次選抜群を12cmポットに植えかえる。


カレンジュラの播種,dissemination of Calendula

今日は日曜日です。
早朝灌水をしてキンセンカの種を少し播種してから教会に行きました。
午後から、もう一度農場に行きカレンジュラの播種の続きをします。
1次選抜を畝でおこなっていますが雑草があまり多いので、バスアミド処理をすることにしました。
2棟ある温室を1棟づつ空にして処理していく予定です。
1回の処理に1ヶ月半かかるので年内に1棟の処理が終了できればよいと考えています。


It is Sunday today.
I went to the church since I did watering early in the morning, and dissemination did some kinds of the Calendula.
From the afternoon, I go to the farm once again and do a continuance of the dissemination of Calendula.
I performed the primary selection with a furrow, but decided to process busamide because there were too many weeds.
I empty two greenhouse and processes a chemical.
I think that one processing should be able to be finished within this year because it takes 1 and a half month for one processing.

2008年11月 9日

育種につまずいている。Developing new varieties of plants failed.

育種がつまずいている。
品種改良にはつまずきはつきものだが深刻だ。
初心を忘れ、花色と花形の広がりを重要視して進めて来た。
本来妥協することが許されない耐病性がおろそかになった。
又、植物が大きく成長し、たくさんの花を着けた時にも十分耐えられる丈夫な茎と適度な高さのバランスがなければ優れた品種とは言えない事を忘れてきた。
花色重視から、耐病性及び草型重視に変更し、もう一度初心に返り再スタートを切らなければならない。
花色拡大を最も急ぐようにと要望が大切な顧客からあったとしても私は消して従うべきではない。
来週から再出発をおこなう。
自分にはブリーダーとしての才能があると信じて進めるしかない。
周りの意見に振り回されるべきではない。
私は世界一のカレンジュラとデロスペルマのブリーダーだと信じて再出発をおこなう。

Developing new varieties of plants failed.
Selective breeding always comes together with the mistake, but is serious.
I forgot the original intention and I regarded a color of a flower and a flower-shaped expanse as important and was able to go ahead.
The disease resistance that was not allowed to compromise became originally negligent.
In addition, when a plant grows up greatly put on a lot of flowers, a strong stem and balance of moderate height that are important,I forget.
From color of a flower serious consideration, I hace to change it in disease resistance and plant type serious consideration, and I return to the original intention once again ,and must make a start again.
Even if there is a demand from a customer that I shoud hurry color of a flower expansion most, I delete it and should not follow it.
I make a fresh start from next week.
I believe that myself have talent as the breeder and cannot but be able to go ahead.
It should not be swung around in the opinion of the circumference.
I believe that I am a breeder of world's best Calendula and Delosperma and make a fresh start.

2008年9月30日

エクアドルで栽培されている2mの高級バラ

rose200cm.JPG エクアドルでは2mのバラの切り花が生産されている。 日本では80cm以上の切り花はほとんど流通していないがロシアのマーケットでは2mを超える高級品が人気を集めている。 最近では中東という話も上がりオイルマネーの影響が切り花に及んでいる事が実感できるようになってきた。 エクドルで2年に1回行われるアグリフローという切り花の展示会では、ロシア人バイヤーが多く驚いた。 質・量共にコロンビアと変わらないという評価があちこちで聞かれた。 原油の暴落による90年代の通貨危機を経験し、国策として切り花生産に取り組むエクアドルの成果が次第に形になってきてきた。

2008年4月23日

氷河の見える農場

ようやく農場の設備の設置が本格化してきた。
育種用の網窒をもう1棟増設し、倉庫とトイレを改良する事となった。
エクアドルの山間部は今は雨期ですっきりした日が少ない。今日山を見上げると氷河が1年中のこるカヤンベ山が真正面に見える。5000mを超えている山はアンデスを抱えるエクアドルでは珍しくないがその氷河の水を利用した切り花産地があることはあまり知られていない。
車で30分走れば氷河にさわれる近で、ここが赤道直下であることを忘れそうになる。
赤道直下の記念碑と氷河まで数キロしか離れていない。考えてみるとなんだか不思議な気がしてくる。

2008年3月20日

今日調整ピーとを購入した

cayambeで播種及び挿し木用に調整ピートを購入した。プロミックスとBM2が入手可能だった。入手できる調整ピートは多数あるとのことだが、日本で使い慣れている調整ピートは安心して注文することができるのでプロミックスとBM2にした。完熟バーク堆肥も乾燥させ雑草の種子を含まない物が入手できることが解った。
雑草に悩まされている現状は改善されると期待できる。

調整ピートは明日の午前中の配達となった。また、高精度のリトマス紙を簡単に入手することができた。加えて、スミカ・サンキョウ・シンジェンタ・etcと使い慣れた農薬が簡単に手にはいることが解った。
スミカがエクアドルに事業所を持っていることに驚いたが考えてみれば、世界的な切り花の生産地は大きなマーケットで縮小傾向にある日本に頼っているより遙かに将来性があるのだと理解できる。

スミカが着物姿の日本女性をモデルにしたカレンダーを配っているため、大きな農薬販売所は皆日本のカレンダーがどこかにかかっている事に驚いた。

2007年12月29日

理化学研究所との連携

riken1.JPG riken2.JPG riken3.JPG

先週理化学研究所の重イオン照射装置を見せていただいた。
フル回転で1日で500万円の電気代を消費するという機械で1トンの電気磁石8000個分の磁石を備えていると説明を受けた。分厚い壁や、放射能を示すマークがいたるところに張られ、娘と一緒だった事から少し心配になったが、全く問題ないとの説明を受けた。(ここで新しい元素や新しい同位体を作り出す研究をしている)
理化学研究所のクリスマスカードの中心にFlorSAIKAが共同で育成したデロスペルマの写真を載せていただけ嬉しいことが続いた。
今年は本当に楽しいクリスマスになった。

この祝福を、与えてくださった神様に祈ります。

2007年12月21日

重イオンビーム育種の成果

RIKEN NEW YEARES LITTLE.jpg

FlorSAIKAと理化学研究所が共同で進めているデロスペルマの品種改良で成果が出始めた。
レイコウの花色変異体の獲得、ドワーフ個体の獲得が進んだ。
理化学研究所の年賀状兼クリスマスカードのデザインとして共同育成したデロスペルマの花が中心として利用された。

写真の中央上の2つの花が、FlorSAIKAと理化学研究所が共同育成したデロスペルマの写真

FlorSAIKAは理化学研究所と進めている、共同育種の範囲をデロスペルマ「レイコウ系」からデロスペルマ全域に拡大しさらに、カレンジュラ、アルテルランテラを加えた。
これら拡大した品目もすでに照射が始まっている。本格的な展開はエクアドルの農場が駆動する2008年1月からになるが、今後精力的に進め。成果を矢継ぎ早に獲得していきたい。

2007年12月 5日

カレンジュラの育種

愛知県の提携農場でカレンジュラの選抜を昨日実施した。
今のまどかの改良品種に加え新たなシリーズを構築する重要な選抜ができた。
これらは1月23日の出国時プラグでエクアドルに持ち込むことになった。
娘の学校が休みになる7月に毎年帰国するがその際情報交換をすることを確認して神奈川県に今日の午後戻った。

2007年11月 9日

日本で最後の選抜

今日、日本で最後の選抜を行った。
増殖担当者、企画担当者、営業担当者に育種担当者の私を加え選抜を進めていった。
私がかなり絞り込んで物を、最終的に絞り込みトライアルに回す品種を決定した。
来週トライアルラインにのせる。それでひとまず日本での育種は終了となる。
私は明日から、エクアドルに育種拠点を移すための準備に集中する。
私の主力品種であるアルテルランテラ、カレンジュラ、デロスペルマいずれも今の園芸の主力商品と言える品目ではない。競合も少ないが、マーケットを作っていくためには多くの労力が必要である事は事実だ。また、期待を裏切らないために高品質な品種提供が必要だ。
1月初めにエクアドルに移動する、育種拠点の移動による育種の停滞を極力減らすために入念な準備を進めたい。

2007年11月 1日

植物検疫所の事をPQという事を知った

PQで植物検疫書を書き換えるとオランダから連絡があった。PQとはいったい何だろう、聞いてみたところ植物検疫所の事だった。今回はオランダのPQで新たに審査をし直し、書類を書き換えて何とかオランダに入れることができた。非常にラッキーだった。現地担当者の努力のたまものだ。
次回は輸出前の栽培地検査を受けなければならない。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。ただ、9週間以上必要だと名古屋植物検疫所から言われ、意外に大変なことを知った。

2007年10月31日

栽培地検査

アムステルダムに送った荷物が今日現地に届いた。しかし大きな問題があった。
カット苗は問題なく現地の検疫を通過した。しかし、無菌の培養で栽培したプラグ苗が問題となった。
日本での事前の栽培地検査と植物検疫の両方の証明書が必要だった。オランダはセンチュウに対して規制を大幅に強化したとのことだった。
現地で交渉を重ねているが、今回の荷物の中のプラグ苗をオランダに持ち込むのは難しいみたいだ。カット苗は問題なく持ち込めそうだ。現地のフォーワーダーは精一杯の交渉をしてくれている。
良い勉強になった。事前の栽培地検査はどうも簡単な手続きでできるみたいだ。早速、プラグの再送の準備を進めなければいけない。

2007年10月27日

ウイルス

ロサンゼルスに送ったカレンジュラのカット苗がウイルス検定に引っかかったらしい。
トライアル先からウイルスフリー作業を行いたいので承認が欲しいと申し入れがあった。
栄養系はウイルスフリー化過程が必要不可欠だと改めて感じさせられた。
明後日、アムステルダム向けにデロスペルマとアルテルランテラをトライアルとして送る。
ウイルス対策は何も行っていないので、同じ申し入れがあるかもしれない。
安易に栄養系のカットを提供するなどと考えてはいけない。
無病の流れが確保できない限りカット苗の外販はできない。
1人でできることは限られている。提携先と連携する方法を確保したい。

2007年10月20日

今夜は霜がおりるそうだ

今日急遽、育種温室に家庭用ストーブを3つ設置した。
11月20日に日本での育種は終了するので、あくまで一時しのぎのためだが温室内まで5度を割り込むようになり、種子採取ができなくなってはもともこもないので、温室を半分に仕切りどうしても種子が採取したい個体のみ加温することにした。なんとか10度まで加温できれば状況がだいぶ違ってくる。ロサンゼルスに送ったカット苗が栽培マニュアルと共に無事届いたと連絡を受けた。何とかトライアルをパスし次につなげたい。

2007年10月18日

夜温4度

急に冷えるようになり、ついに夜温4度になってしまいました。いつ霜が降りてもおかしくないとの事で
明日、加温の準備に入ります。長野の秋は本当に短い。寒くなりかけたら急に冬になってしまったようです。
ただら紅葉も綺麗なのでしょうね。

2007年10月15日

ロサンゼルスへの出荷

カレンジュラのトライアルのためにロサンゼルスにカット苗を出荷した。
トライアル用なので400本程度と少量でしたが、ミニマムが6kgでロサンゼルス空港までが約3万円かかった。高いのか安いのかもよく解らないが良い勉強になった。来週はアムステルダムに向けてデロスペルマとアルテルランテラのトライアル用カット苗の出荷がある。
エクアドルで生産される種苗は今度は逆の流れで日本に輸入される。双方向のデリバリーが必要になるが少しずつ勉強していくしかない。

2007年9月22日

アンデスに種子バンク設立

エクアドル郷土野菜遺伝子バンクプロジェクトの提案
*背景*
1)エクアドルにおいて先進国のマーケットとしてF1品種が売り込まれ普及 
  するにつれ地域で古くから栽培されてきた野菜が急速に姿を消しつつあ
  る。
2)農家が各地域で古くから栽培してきた地域野菜である郷土野菜が先進国
  が売り込むF1品種野菜にむおきかわることで、農家の間から種子採取技
  術を失いつつある。
3)先進国のマーケットとしてもたらされるF1品種ではなく地域の事情に即し
た品種の育成が求められる。
*問題の重要性*
1)郷土野菜が失われることはその地域に長年適応してきた貴重な遺伝資源 
 を失う事を意味し一端失ってしまうと2度と取り返すことができない。
  温暖化など将来地球規模で起こる事が想定されている環境変化に適応し
 た品種を作るためには多様な遺伝資源の保存は極めて重要といえる。
 (遺伝資源の保存は先進国・途上国共通の利益になる。)
2)現在エクアドルに導入されているF1品種は先進国での栽培と消費者ニー
  ズを意識して開発された品種であるため、適正利用の難しい多量の農
  薬と肥料を必要とし環境破壊が進む事に加え、毎年種子を購入しなけれ
  ばならないF1品種としての特徴もあいまって農家の収益を悪化させてい
 る。
*プロイジェクトの必要性*
1)人類の資産ともいえる貴重な遺伝資源の保存のために郷土野菜遺伝資
  源保存バンクの設立が急務である
2)地域環境と現地の状況に応じた品種改良が必要とされエクアドルの現状
  に即した品種の育成が現地で行われる必要である
3)農家が以前持っていた種子採取技術をもう一度取得させ、地域に古くか 
  ら伝わる郷土野菜を安定的に栽培できる環境の構築指導が必要である

2007年9月 4日

理化学研究所

重イオンビームによる成果がようやく実用化に結びついた。
昨日、種苗登録手順について最終調整を行いに理化学研究所に打ち合わせに行った。
重イオンビームを利用した育種ではサントリーフラワーズ以外では最も早い実用化との事で、話題の割に実用化に至る事が少ないと正直感じた。
確かに私も2、000平米を4年間利用し、5回の照射を行いF3まで世代促進を進めようやく実用化にこぎ着けた。技術の蓄積は効率を高めるので今後は少しづつ効率化されていくと期待している。次の成果は今回より1年早め3年後には得たい物だ。焦らず地道に蓄積していくしかない。

2007年8月23日

栄養系・実生系

カレンジュラの育種を進めていく上で大きな壁に当たった。
微妙は表現は実生系では表現できない。また、実生にすると安定させるために性能が20%程度落ちる所で妥協しなければならない、しかしカレンジュラのカット苗の海外生産が中々進まない中生産原価は採算ぎりぎりまでだ。
元々販売価格を低く抑えすぎた経緯はあるがなんとか今の単価で利益を出す方法を探し出さなければならない。当面は栄養系で増殖効率の高い個体を選ぶこととF1種子化を急ぐ事が求められる。産みの苦しみだが育成した品種を利益がとれるところまで進めなければブリーダーとして責任放棄だ。育種と生産効率の改善がんばるぞ・・・

2007年8月22日

アルテルナンテラ新品種

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アルテルナンテラの育種成果が次第に蓄積されてきた。次期品種にもめどがついてきたので海外への紹介を開始した。
興味を持っていただけるかはまだ解らないが少づつ慎重に進めていこう。しかしながら、日本で出願もしくは販売した品種はアメリカでは1年以内に出願しなければならないのであまりゆっくりもしていられない。

2007年8月20日

先輩からのアドバイス

今日久しぶりにある先輩にお会いした。ブリーダーから企画及び出版に転向した先輩から。
自分を売り込む姿勢が足りない、最後まで捨てられないために必要な事だとアドバイスを受けた。印象的だった。

2007年8月12日

耐寒マツバギク(砂漠の宝石)の改良

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より加湿に強く明確な花色を持つ砂漠の宝石を求め改良を少しづつ進めています。
真夏も花が全く減らない系統をようやく選抜する事ができたので、いろ幅拡大を進める。

2007年7月15日

園芸パテント品種の海外販売

海外販売で、海外メーカーとの業務提携が具体的に進み出した。
まずはトライアル契約を交わし、その後パテント契約を進む。
特別な言い回しをする契約書が英文なので四苦八苦しながら進めているが、何とかめどが立ってきた。
語学力が原因で意思の疎通ができず、契約が流れた昨年の失敗を繰り返してはならない。今回は詰めて話を進め具体的契約まで一気に進めたい。
ビジネスで問題が無いレベルまでスペイン語と英語の能力を至急高めなければならない、生活していけるレベルとビジネスのレベルは明らかに違う。35歳の今年、新たな挑戦の1つに語学がある。
32歳になるまでスペイン語を全く見たことすら無かった事を考えると乗り越えられないハードルではないはずだ。決死の覚悟でエクアドルに行き、キト空港でトイレの場所がどこかも聞くことができず困り果てた3年前が懐かしい。

2007年7月12日

T社のトライアル

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今日は、T社のトライアルでトルコギキョウを見せていただいた。
切り花としての完成度の高さ、豊富な色揃えなど驚くことばかりだったが、箱への入り数の増加のために花がすぼみ気味になるよう育種されていることに少し残念さを感じた。
立て置き流通やバケツ輸送が消費者の視点に立って考えられてきたのに、すぼみ気味の花に興味をもたっる方もいると思うが、入り数増加のために改良されているのは残念だ。
特に小輪系は花が開かないので少し離れてみると枝とつぼみばかり目立ち花が目立たない。きちんと開いてくれればすてきなのに。スプレー咲きの良さも薄れてしまっている。
いったい誰の方向を見て育種をしているのかと疑問を感じてしまった。エンドユーザーの存在を忘れてしまっているのだろうか。こう思うのは私だけだろうか

2007年7月11日

本格的な梅雨

育種場所の変更で温室の移動を今日で4日めだ、ようやく落ち着きつつある。
温室を修理するところから行っているので中々手強かったが、植物の整理も進み中々さっぱりした。
明日はトルコのトライアルに出かける。楽しみだ。

2007年7月 7日

個人ブリーダーの新たな挑戦

個人ブリーダーの新たな挑戦

<経営の難しさは覚悟の上>
 7年前に個人ブリーダーになると決めた時、相談した人全てから生活していけなくなるから止めろと助言を受けた。
 確かに個人ブリーダーで成功している人は世界を見渡してもごくわずかしかいなかった、成功しているブリーダーの現状を知りたくPWにネメシアを提供しているイギリスの個人ブリーダーに会いに行った。
 目標にしていた個人ブリーダーだったが、園芸では先進国のイギリスでも育種だけで農場経営は成り立たず、生産と組み合わせなければならない厳しい経営実態を知らされた。
 個人ブリーダーにとって生活していくことがいかに難しいか自分の目で見たが、あきらめる気にならなかった。

<都市砂漠にある屋上を花畑に変える>
 当時、私は防水メーカーと共同出資して設立した、屋上緑化専門会社の技術役員として植物に関わっていた。「無灌水・土厚3cmの過酷な条件をクリアし、都市砂漠にある屋上を花畑に変えたい」と考えていた。
 屋上緑化に使えそうな乾燥に強く、開花期間が長い植物を世界中から集めた。-15度の寒さ・60度の暑さ、雑草が全て枯れる極度の乾燥に耐え、開花期間が長い、しかも生育速度が速い植物。  
 この条件を満たす可能性がある植物はただ1つ耐寒マツバギク‘レイコウ’だけだった。しかしこの耐寒マツバギク‘レイコウ’は1色しか花色が無く、開花期間が短かい欠点があった。
 「この耐寒マツバギク‘レイコウ’の花色を増やし、開花期間を長くできれば屋上を花畑に変えられる」と考えたが、交配効率が極めて悪い耐寒マツバギク‘レイコウ’の改良方法が見つからなかった。

<重イオンビームとの出会い>
 会社を辞め個人ブリーダーとして本格的に耐寒マツバギク‘レイコウ’の品種改良に取りかかった。世界中から資料を取り寄せたが、耐寒マツバギクの品種改良は経験が無く、唯一ガーデンハイブリッドがアメリカの植物園で見つかったことが報告されているのみだった。遺伝子組み換え、放射能他用途利用など最新の技術に着目し今までにない新しい方法で育種できないか模索した。
 貴重な出会いがあり、理化学研究所と共同で重イオンビームを利用した育種を行うこととなり。重イオンビームによる育種と平行して世界中からかき集めた耐寒マツバギクとの莫大な量の人工交配を開始した。1万回交配するまで諦めない。必ず交配できるはずだと信念を持って交配を続けた。
 そんな中、意欲だけで実績がない私に角田ナーセリーから3年間育種に投資が得られる事が決まり。第一園芸からも技術協力が得られる事が決まった。
 育種を継続できる環境が整い、懸命に育種を続けた。
 耐寒マツバギク‘レイコウ’の品種改良は容易ではなかったが、3年間で花色を4色に拡大し開花期間の拡大にも成功した、4年目に当たる2007年春に「砂漠の宝石」として販売を開始した。
 現在、花色は12色に拡大され、より開花数が多く剛健な品種への改良を続けている。

<カレンジュラ・千日小坊・ナデシコ>
 耐寒マツバギク‘レイコウ’の育種と移行して、第一園芸の技術指導で続けていた四季咲スプレーカレンジュラの育種も2007年春に「まどか」として6色の販売を開始した。現在、花色は32色に拡大され、より美しく剛健な品種への改良を続けている。
 角田ナーセリーの主力商品とも言える千日小坊も花色を4色に拡大し、四季咲性を高めた千日子鈴、千日小雪、千日子夏がすでに販売されていてる。より四季咲性を高め花色を増やす事と、さらに花の大きさが異なる別シリーズの開発をめざし改良を続けている。
 暑さと乾燥に強く、真夏も花数が減らず、フザリュウムに強いナデシコの育成はまだ道半ばだが成果が目前に迫っている。

<自立経営には年間200万ポットの品種提供が必要>
 今まで角田ナーセリーからの投資が経営を支えてきたが、日本で経営する限り個人ブリーダーとして自立経営するためには少なくても年間1,500万円の売上が必要となる。1,500万円の売り上げを得るためには年間200万ポットのパテント品種を提供し続ける必要がある。
 これは個人ブリーダには不可能に近い。おそらく世界でこのハードルを越えられる個人ブリーダーはほとんどいないと想像できるほど困難な現実だ。


<自立経営を行う方法を模索>
 安定して育種を継続するためにはなんとしても自立経営できなければならない。個人ブリ−ダーが自立経営するためには、「国際展開」・「育種と種苗の一貫生産」の2つが不可欠だと考えた。
 そのためには、自ら育種した品種の権利と種苗を世界のマーケットに販売しなければならない、種苗生産は日本で行ったのでは国際競争力がない。
 悩んだ末、気象条件と低い人件費が魅力な熱帯高地へ育種拠点を移し、そこで育種と種苗の一貫生産を行う事を決めた。
 候補地選びには苦労したが、赤道直下で年間を通して夜温8度日温26度と変化無く、人件費も日本の1/5と比較的低価格なエクアドルのカヤンベに決めた。
 エクアドルで育種を行い、種苗生産と一貫して行えば高い国際競争力を得る事ができる。国際的な種苗会社の統廃合が加速しているが、得意分野を絞り込めば、隣国チリと中国に種苗生産拠点を持つサカタ、ボール、シンジェンタの3大種苗に対抗する事ができる。
 営業力の弱さや、不安定な南米の治安など、多くの不安定要素はあるが1つづつ解決していくしかない。
 来年の1月にはFlorSAIKAのベースはエクアドルに移る。成功するかどうかはやってみないと解らない、個人ブリーダーとして自立経営するために挑戦を続けるしかない。

 共にエクアドルでの生活を選んでくれた妻と娘に改めて感謝を伝えたい。

2007年7月 6日

競合商品

今日ある方から私が育成している物とほとんど同じコンセプトの品種改良をしている方がいらっしゃる事を教えていただいた。
目の付け所がほとんど同じで、真正面からぶつかりそうだ。競争相手がいるという事でますます力が入る。本当の力が問われるのはこれからだ。必ず世界のトップを走り続ける。

ところで、長野もさすがに暑くなってきた、カレンジュラは栄養成長は盛んに行っているが種子稔性が悪くなってきた。さすがの長野も真夏の2ヶ月は育種効率が悪いようだ標高1200Mあるのでここより涼しさが必要であれば北海道に行くしかない。そういえば学生時代利尻島に遊びに行ったときたまたまかもしれないが熱帯夜だった。日本では無理かな。
カヤンベに行くのが楽しにになってきた。カヤンベは1年中気候変化が無く夜温は8度日温は26度だ。名古屋と長野を組み合わせ世代促進を進めている今より一ヶ所で移動もなく真夏も休まず済む。

2007年6月29日

種子精製

今日は種子を整理し精製作業を行ったが、使い慣れたふるいが無く、精製にてこずった。
目合いの違うふるいを手配しなければならない。
今は風量精製をおこなうが昔は皆手作業によってふるいを利用して比重精製までおこなっていたそうだ。以前熟練の種子精製工にその技を披露していただいたことがあったが見事だった。
ふるい1つで完全に精製最終工程までこなしていた。ほんの40年前は日本は発展途上国で安い人件費を利用して種子を世界に輸出していた。今では世界一高い人件費と言われる日本が1世代前は種子の生産を行い世界に輸出していたと言うのだから驚きだ。丁度今の中国のような感覚だったのだろう。中国も一世代先には種子を輸入しているのだろうか。

中途半端な色はいらない

選抜をしているとどうしても、わずかな違いで残そうと心が動く。
実際に販売する事を考えると一歩離れて明確な違いではっきりと区別して提案できる品種しか実用化できない。廃棄は難しい判断だが、9割以上は当然廃棄される。私の場合は99%以上廃棄されている。明日も思い切って廃棄する。

2007年6月27日

雄性不稔

今日は少し嬉しい発見があった。3年はかかると覚悟をしていた雄性不稔系統を得る手がかりになる個体を見つけることができた。まだ2世代程度程度進めないと完全には雄性不稔にならないが、結実で開花数が減る現状種ではF1種子化以上に栄養系でも雄性不稔が求められる。明日はさらに詳しく全体を調査してみよう。なんだかつきが回ってきたぞ・・・

2007年6月26日

長野に戻る

今回の調査でナデシコの遺伝資源収集は進んだ。
瀬戸で得られたような、赤、白、絞りといった模様の個体は得られなかったが、伊豆でよりブルールの表現できる個体が手に入った。8日ぶりに農場に戻ると予想以上に生育している個体や生育が全く見られない個体などがまちまちだった。そのギャップを埋めるのに2時間程度かかったが全体をくまなく確認した。


2007年6月23日

ナデシコの育種

以前から進めているナデシコの育種素材の収集を今回の休暇の間に実施している。だいぶ集まったが今ひとつ気に入る素材が集まらない。もう少し頑張って探さなければならない。
今回の休暇は今後の育種計画を整理して考えるのに非常に役にたった。
今までの育種の内容を再整理し今の育種状況を客観的に把握し、今後の計画と進め方(具体的実施方法)を考えるために非常に役に立つ。今までの5年間と今後の5年間のタイムテーブルを表にして数値化していくと自然と今の状態が把握できてくる。
育種は成果が出るまでに長期間が必要だが突然品種が生まれてくることは極めてまれだ、計画的に確実に進めて行く必要がある。5年後のマーケットを予測することは難しいが、簡単、きれい、長く楽しめるというキーワードは変わることがない。今進めている、5つの育種品目で同時に成果を出せる体制が整い、カット苗の供給体制が整えば、安定した計画が見えてくる。

2007年6月16日

袋かけ

来週1週間農場を離れるので今週末は仕事になった。そういえば4週間休みを取っていないな。
趣味と実益を兼ねた仕事なので苦にならないので良いけど。
今日は袋かけをする、種子のとれない系統を作り出すために単一個体で世代促進を繰り返し自家不和合性を利用してねん性の低い個体を得るためだ。
私は通常の交配では袋かけしない、栄養系品種の育成しかしていないし、花弁を撤去してしまうので通常虫による影響をほとんど受けないためだ。しかし、0.1%の可能性でも他の個体の花粉が入ることを避けるために万全をきして袋かけをすることにした。
不ねん個体の育成は初めての試みなのでまさに手探りの状態だが誰も最初は手探りに違いない。
創意工夫で進めていこう。今日は良い天気だ。がんばるぞ・


2007年6月13日

F1種子に手を出してしまった

ついに禁断のF1種子についに手を出してしまった。
世界で3社しか生き残れないと言われているF1種子の世界に手を出してしまった。個人ブリーダーに勝ち目がないことは多くの専門家から指摘を受け、手を出さないと心に決めてきた。
しかし、その魅力に心押さえられなくなり、手を出してしまった。

完成するのは5年後、最近は重イオンビームによる効率的な雄性不ねん個体の獲得が騒がれているが、私は伝統的な方法を選ぶことにした。基本的には技術は単純で種子に関わる人なら誰でも知っている基本的なことを進めるだけだが。いかにシステマテックに効率的に進めるか知恵を絞ること必要がありおもしろい。

2007年6月 9日

実生化

今日は、カレンジュラの育種を主に行った。
いろいろな表現ができる物だと自分でも感心するほどでしたが、やはり問題になる増殖性とポットでの苗顔の良さだ。実生系にすれば一気に解決できるが、実生化は個人ブリーダーには大きなリスクだ。
ある種苗会社が栄養系で登録をとって実生で増殖し、実生由来製品を従属品種という方法で縛りを効かせる戦略をとっているがうなずける。
種子を販売できる所までは固定できていないため個体1つづつわずかに違うが、専門家でなければその違いがわからない程度なので一般消費者にとては問題とならない。
種苗登録上の従属品種のガイドラインとされる2項目2段階以内に収まるところまで種子を固定するのは5世代で十分だ。単純な表現なら3世代でも大丈夫かもしれない。
さて、今日は朝から雨が降っているが少し小ふりになってきたので日課のジョギングに今から行ってこよう。明日は9時に先輩ブリーダーの所に行く約束なので楽しみだ。

2007年6月 7日

育種に何が必要か

花色を追求していて大切なことを軽視していたことに気がついた。
最も基本的な耐病性だ、病気にかかりにくい草型はすでに解っているのに花色に意識が行き過ぎ草型の選抜が甘くなっていることに気がついた。
育種の方向性と交配の組み合わせに微調整を行わなければいけない。
強くて、開花期間が長くて綺麗、綺麗でも強くなれば意味がない、明日は頭をリフレッシュして新鮮な視点で見直し交配計画を組み変えよう。

2007年6月 6日

栄養系と実生系の棲み分け

栄養系と実生系の棲み分けは難しい。
複雑な表現を種子で固定するのは至難の業で、多くの投資と時間が必要となるので簡単に固定できる品種は実生で、固定しにくい物は栄養系になるのが一般的な流れだが、実生へ開発時間が長いだけに競合商品が現れにくく商品寿命が長い、また利益率も非常に高い。栄養系はすぐにまねできるので商品寿命が短く利益率も低い。

結果的に実生系の開発をしながら目先の利益を確保するために栄養系を販売する事になる。

栄養系で利益を確保するにはどうすればよいか、繁殖効率が良い品種を育成し、そのカット苗の供給を海外に求める。

2007年5月29日

introduction of new kind

I am those who breed the individual.

The base will be consolidated in Ecuador from next year now though is in
Ecuador and Japan.The base of the activity after next year becomes Ecuador.

It makes efforts to the following two kinds especially though there are six kind
breeding being advanced now.

< spray calendula for garden >
There are 18 color development including pink and white though sales are 6 colors.
Perpetual(The flower keeps blooming for one year.), cold-proof, thickness, and sickness
keep flowers in the Kyushu region in Japan that becomes 35 degrees or more. It flowers continuously between rainy seasons. It flowers continuously even by the minus ten degrees.

< cold-proof Porturaca >
Delosperma is 12 colors though sales are 4 colors.

It is Delosperma belonging. It endures from the minus 15 degrees to 60 degrees. It is
creeping. It is perpetual(The flower keeps blooming for one year.).
It flowers continuously between the middle of March to the end of December . It is
very strong in dryness.

Spracarenjura and cold-proof Porturaca (Delosperma belonging) are the first kinds in
the world.

2007年5月21日

エクアドルでの事業展開・新たな模索

エクアドルに農場を設立するメリットを最大限に生かす方法として。1つの考えが加わった。
コロンビアから多くの技術者が流入するエクアドルは今後ますます切り花の生産地としての重要性が増す。ここで自分が育種した品種に加え人の品種(主に日本の種苗メーカーが保持)を販売する方法だ。現在はアメリカの種苗会社経由で入っている種苗に別ルートを築く。
 まだまだ、思いつきの段階で調査が必要であるが、世界でも有数の切り花の大生産地に「種苗生産基地」と「育種開発基地」を持つ利点を生かさない手はない。生産した種苗はガーデニング用は日本、アメリカ、ヨーロッパ等輸出しか道がないが、切り花用はむしろエクアドル国内に需要があるはずだ。エクアドルで代理店として種苗の取り扱いをする方法は有効なように思える。
 経営を安定化させるためには育種だけでは無理なのが現実だ、現在進めている種苗のエクアドルからの輸出に加え、エクアドルの国内消費用の種苗生産を今後真剣に検討しよう。