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2009年第1回エクアドル植物調査


内陸エクアドルの魅力

先日、日本からエクアドルの植物調査に来られたグループにガイド兼通訳として同伴し共同で実施した調査結果を一部紹介させていただきます。

1)高山帯
  世界一のエスペレテイア・プヤの群落

エスペレチアはベネゼーラ、コロンビア、エクアドルの概ね3500m以上の高山帯に生育しエクアドルはその南限にあたります。
そのため、エクアドルの北部の山岳地域にのみ群落を形成し、私が生活しているカヤンベ(中部)山岳地域にも生育していますが群落を形成することはありません。
現地名はウサギノミミ(オレハ デ コネホ)というユニーク名前がついています。
葉の表と裏が深池で覆われ、ウサギノミミのように見えることからつけられたようです。
エスペレテイアは 寒さへの適当から 標高が高い地域に生育している個体ほど古葉が落ちず、下まで完全に覆われています。生育は遅くその葉は数十年も着いたままという姿は不思議な感じです。
今回の調査で確認できた少し残念な事は、このエスペレテイア、プヤの群落に温暖化(気候変動)の影響が見られることです。
特にプヤの幼苗が極端に少なく次世代を担う個体が無いと言うことです。温暖化(気象変動)の影響で赤道付近は雨量が増えました。エクアドルは平均気温が2度下がるほど晴天の日が減り雨量が増えました。そのため本来ガレ地を好むプヤの周りは草が一面に生い茂り幼苗が草で覆われ生育できない環境に変わりつつあります。そのため、50年〜100年後には姿を確認できなくなるかも知れません。

2)海岸地帯
世界一高いマングローブ林
世界最大のマングローブ林です。樹高さは60mを超え最も高いという思われる個体は64mありました。赤い堅い材質が特徴の「マングローブ ロホ」で古くからカヌーの材料として使われてきました。また、世界一の樹高のマングローブ林があるオルメドの近くではインカ帝国が栄える前に作られた多量の土器が金と共に多量に見つかっています。この土器はマングローブの強い火力で歴代作られてきた物との事です。
マングローブに着いているのはチランジア(エアープランツです)。 長さは2m程度で どのマングローブにも多量に着いています。
なぜ、オルメドのマングローブは高く育つことができるのか、それは台風がない事と洪水によるミネラルが毎年林床に供給されるためだとされています。しかしながら、はっきりとした理由はまだ解っていません。
ここでも、気象変動の影響が確認されました。マングローブの林床は本来、粘土質の土で露出されていなければなりません。しかしながら、気象変動で雨が増えた影響で洪水が激しくなり川と海の環境が変わりました。その影響で林床がシダで覆われるようになり幼苗が育たなくなりました。この、世界一高いマングローブも自生台が育たず数十年後には無くなってしますかもしれません。

3)雨霧地帯
雨霧林はモスフォレストが広がり、グンネラ、アンスリュームなどの大型の葉を持つ植物が多数生育しています。

標高1500m〜2500mと比較的涼しく雨量が多いところに広く広がっています。木の幹はコケが一面びっしりと多い尽くしています。また、雨が多いため至る所で滝を見ることができます。

4)熱帯雨林
エクアドルの熱帯雨林はアマゾンジャングルに含まれ、ブラジルまで続いています。

くびかり族が今なお伝統的な生活を続けているのもエクアドルアマゾンです。
最上段の手に持っている実は「ゾウゲヤシ」です。プラスチックが普及する前は大半のボタンはこの「ゾウゲヤシ」から作られていました。今では民芸品程度しか用途が無く、あまり大切にされなくなりましたがかつては宝のように大切に扱われていました。

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エクアドルに移住して1年が立ちました。
次第にエクアドルに詳しくなってきました。
エクアドルの事であれば何でも気軽に相談してみてください。
力になれることがあると思います。

西川公一郎


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詳しく写真をごらんになられたい方は以下のPDFをご覧ください。

第1回SAIKAクラブ情報誌.pdf

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