エクアドルに来て8ヶ月が過ぎようとしている
<初めに>
エクアドルに来てからもう少しで1年になります。
土壌改良から初め,水利権を確保する事から、永住権を取得する事まで初めての経験が思い出されます。
エクアドルは大規模な切り花農場がたくさんあるにもかかわらず思った以上にライフラインが弱く、頻繁に停電し、浄水も止まります。1ヶ月以上も浄水が止まることに驚きながら少しづつ環境を整えてきました。
まだまだ、整備途上ですがようやく何が必要で、どこで手入れる事ができるかが解ってきました。
ある意味、予定通り進まないことを予定していましたが、想定外のことが続き正直なところ予定通り計画が進んでいません。
計画を進める上で一番悩んでいるのが人材です。
途上国で農場を立ち上げる上で、これほどまでに人に苦しむとは考えていませんでした。
今まで日本でいかに恵まれた人材に支えられてきたかがよく解りました。
優秀な人材をいかにして確保し、教育していくか。
大きな組織でも小さな組織でも人材が鍵を握ると実感するようになりました。
<農場整備>
ようやく1段階目の畝による育種環境の整備が終わり、2段階目の鉢による育種環境の整備が始まりました。
灌水設備も全てやり直す事となり、貯水池も拡大する事となりました。
2009年にむけての準備として2008年はエクアドルで育種するための準備に大半のエネルギーを使う事となりました。
<エクアドルの切り花生産の紹介>
友達が増え農園同しのつながりが深まる中、日本のマーケットに切り花を売りたいので相談に乗って欲しいという話が頻繁にでるようになりました。特に主な出荷先のアメリカとロシア経済の減速が激しくなり、そのような機会が増えてきました。ここではそのような背景も含め、エクドルの切り花について少し紹介したいと思います。
エクアドルの切り花は品質を売りにしています。天候不順で加湿環境にあるコロンビアと対照的にエクアドルは気候面で有利です。また、切り花新興国のエクアドルは最新設備の浸透が早く、新品種の採用が進んでいるため、品質面ではすでにコロンビアを上回り、量の面でもすでにコロンビアの70%まで追いつき数年で上回ると言われています。
品質を重要視するエクアドルでは最新品種の売り込みが激しいのですが、日本の種苗会社についてもミヨシの品種がエクアドルに現地事務所を構えるBall社を通して盛んに売り込まれています。また、サカタのトルコギキョウ最新品種がすでに量産化されています。
また、単純な切り花生産のみではなく、ブーケ作りをおこなう農園が増えてきました。
農場でジャンの設置やラッピングが併せておこなわ、鮮度保持剤が加えられるため、生産されたブーケはアメリカ、ヨーロッパの量販店にそのまま並べられます。
すでにエクアドルの切り花生産は多様化の段階に入っています。各農場がどのようにして特徴を出すか、知恵を絞っています。
2mを超える長いバラを生産する農園や、自社で生産する品質保証済みのオーガニックチョコレートと切り花をセット販売する農園。育種部門を立ち上げ独自品種を提供する農園など多彩です。
<私が農場を設置したカヤンベの風景>
標高3000mのアンデス山脈の中にあります。日中は25度、夜は8度の気候が1年中続きます。
日本で販売しているバナナの20%はエクアドル産です。また、エクアドルは日本にエビを多量に輸出しています。最近では日本向けのカカオ(チョコレート)、コーヒーなどの生産量が増えてきました。
熱帯から寒帯まで幅広い気候を持ち、各地域は1年中変化しないのがエクアドルの特徴です。
