エクアドル事情:原油高の影響
<エクアドルの経済状態>
エクアドルは産業の第1が原油、第2が農業、第3が観光ですが、第1と第2が今非常に好調なため、特に貧困層へのばらまき政策でほとんど野党で占められている議会にも関わらず大統領の支持基盤が急速に高まっています。今年になって最低賃金も170ドル/月から200ドル/月に引き上げられました。末端金利が18%と高金利政策がとられているにもかかわらず高いインフレが続いています。ガソリン価格は1リットル50円で据え置かれています。(実感としては年率15%程度の極めて高いインフレです。)
<反米>
アメリカとロシアの対立がコロンビアとエクアドルの対立に大きな影響を与えます。
ベネゼーラ、ボリビア、エクアドルは反米連合として同盟を組みアメリカの後押しで勢力を拡大している隣国コロンビアと強く対立しています。ベネゼーラにはロシアの艦隊が停泊し、ベネゼーラ、ボリビア、エクアドルは資源提供とその見返り支援により中国に急速に近づき反米を前面に押し出しています。
エクアドルはペルー軍の侵略に対抗するために条約に基づき駐留を認めたアメリか軍に対し、今の大統領は今後アメリカ軍の駐留を認めないと公言しています。
<物価上昇>
輸入品の鉄は半年で3倍、肥料は2.5倍、国内供給の木材は1.5倍、ビニールは1.2倍と急速に物価が上昇しました。今後世界経済の減速により価格上昇は干満になると言われていますが産業に大きな変化をもたらしています。
<物価上昇への農園の対応>
・温室の骨材がフルメタルからハーフに変わりました。
鉄の上昇に対して、骨材に鉄の利用を最低限に抑え木材を利用する部分を増やした構造の温室を採用する農場が増えました。元々ユーカリ林を持つ農園は多いのですが、ユーカリ林を利用して二次林スタイルで自前で木材生産を行う農園が増えています。
・有機肥料の利用料が増えました。
化学肥料の急速な上昇に対して、元々土壌改良に利用していた、ぼかし及び堆肥を積極的に農場内で生産し利用する農場が増えました。
(ぼかしは元々日本の技術ですが、コスタリカ経由でその技術がエクアドルに広く普及しています)
<AGRIFLO2008>
9月24日から9月27日にかけて首都のキトで国際園芸博覧会があります。
輸出用切り花が中心ですが国を挙げての取り組みとなっています。
日本からもいくつかのツワーが企画され参加されます。

コメント
初めて投稿致します。
普段、エクアドルのバラを時々販売させていただいております。品質も良く花屋さんからは好評です。
もうちょっと近いところであれば良いのですが、鮮度の上で問題がおきる事があります。
鮮度上の問題がなければ日本国内での消費はまだまだ伸びると思います。
国内では暖房用の重油価格が高騰し、18~20℃の温度を維持するのが大変厳しくなっております。
来年1月~3月上旬の厳寒期は輸入バラに頼らざるを得ない状況です。ケニヤ、エチオピア、インドからも入っておりますがバラはエクアドル産が一番かと思います。
投稿者: 沢田義則 | 2008年11月 6日 09:47