品種改良:個人育種家の西川公一郎が提供する園芸新品種と南米遺伝資源に関連するサイト

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2007年6月29日

種子精製

今日は種子を整理し精製作業を行ったが、使い慣れたふるいが無く、精製にてこずった。
目合いの違うふるいを手配しなければならない。
今は風量精製をおこなうが昔は皆手作業によってふるいを利用して比重精製までおこなっていたそうだ。以前熟練の種子精製工にその技を披露していただいたことがあったが見事だった。
ふるい1つで完全に精製最終工程までこなしていた。ほんの40年前は日本は発展途上国で安い人件費を利用して種子を世界に輸出していた。今では世界一高い人件費と言われる日本が1世代前は種子の生産を行い世界に輸出していたと言うのだから驚きだ。丁度今の中国のような感覚だったのだろう。中国も一世代先には種子を輸入しているのだろうか。

中途半端な色はいらない

選抜をしているとどうしても、わずかな違いで残そうと心が動く。
実際に販売する事を考えると一歩離れて明確な違いではっきりと区別して提案できる品種しか実用化できない。廃棄は難しい判断だが、9割以上は当然廃棄される。私の場合は99%以上廃棄されている。明日も思い切って廃棄する。

2007年6月27日

雄性不稔

今日は少し嬉しい発見があった。3年はかかると覚悟をしていた雄性不稔系統を得る手がかりになる個体を見つけることができた。まだ2世代程度程度進めないと完全には雄性不稔にならないが、結実で開花数が減る現状種ではF1種子化以上に栄養系でも雄性不稔が求められる。明日はさらに詳しく全体を調査してみよう。なんだかつきが回ってきたぞ・・・

2007年6月26日

長野に戻る

今回の調査でナデシコの遺伝資源収集は進んだ。
瀬戸で得られたような、赤、白、絞りといった模様の個体は得られなかったが、伊豆でよりブルールの表現できる個体が手に入った。8日ぶりに農場に戻ると予想以上に生育している個体や生育が全く見られない個体などがまちまちだった。そのギャップを埋めるのに2時間程度かかったが全体をくまなく確認した。


2007年6月23日

ナデシコの育種

以前から進めているナデシコの育種素材の収集を今回の休暇の間に実施している。だいぶ集まったが今ひとつ気に入る素材が集まらない。もう少し頑張って探さなければならない。
今回の休暇は今後の育種計画を整理して考えるのに非常に役にたった。
今までの育種の内容を再整理し今の育種状況を客観的に把握し、今後の計画と進め方(具体的実施方法)を考えるために非常に役に立つ。今までの5年間と今後の5年間のタイムテーブルを表にして数値化していくと自然と今の状態が把握できてくる。
育種は成果が出るまでに長期間が必要だが突然品種が生まれてくることは極めてまれだ、計画的に確実に進めて行く必要がある。5年後のマーケットを予測することは難しいが、簡単、きれい、長く楽しめるというキーワードは変わることがない。今進めている、5つの育種品目で同時に成果を出せる体制が整い、カット苗の供給体制が整えば、安定した計画が見えてくる。

2007年6月17日

カット苗の輸送試験

 コスタリカに外注するにしてもエクアドルで自社生産するにしてもカレンジュラのカット苗の物流方法が問題となる。カレンジュラのカット苗の貯蔵については否定的な事を言う人が多い。
まずは試験をすることにした。だめなら他の方法を考えるしかない。
 さて、明日から1週間休むことにした。シーカヤックにも行く。一時期は人生をかけたシーカヤック、明日はかつて命を預けたマリオン号に久しぶりに乗る。波の感覚、風の音、昔を思い出すようで、楽しくなる。日本からカナダまでシーカヤックで横断すると真剣に考えていた。海と共に生きていたのはもう7年前だ、時がたつのは早い。

2007年6月16日

袋かけ

来週1週間農場を離れるので今週末は仕事になった。そういえば4週間休みを取っていないな。
趣味と実益を兼ねた仕事なので苦にならないので良いけど。
今日は袋かけをする、種子のとれない系統を作り出すために単一個体で世代促進を繰り返し自家不和合性を利用してねん性の低い個体を得るためだ。
私は通常の交配では袋かけしない、栄養系品種の育成しかしていないし、花弁を撤去してしまうので通常虫による影響をほとんど受けないためだ。しかし、0.1%の可能性でも他の個体の花粉が入ることを避けるために万全をきして袋かけをすることにした。
不ねん個体の育成は初めての試みなのでまさに手探りの状態だが誰も最初は手探りに違いない。
創意工夫で進めていこう。今日は良い天気だ。がんばるぞ・


2007年6月15日

カット苗の世界供給、種子の世界供給

 コスタリカに年間13億本のカット苗を生産する強大な農場があるとオランダ人から聞かされた。コスタリカと言えば確かボールのカット苗生産農場があるところだがどうも別らしい。ダンジガーのカット苗の委託先も確かコスタリカだったはず。
 中米(コスタリカ)からのカットはヘデラ、トレニア初め多くがあげられるがどうしてコスタリカなのか。少し調べてみるとやはり周年生産できる高地と物流体制のようだと解ってきた。
 私が農場を構えるのはエクアドルの標高3000mのカヤンベだが少しここより暖かく日長変化がある。
 もちろんエクアドルは赤道直下なので車で30分走れば3度平均気温が上がる。好きな気候を選べるのが最大の魅力だがコスタリカに集中する理由が知りたい。
 チリに大規模な種子生産農場があるがなぜチリなのか。こちらも知りたい。

It was made to hear that there was a powerful farm where the cutting seedlings of 1.3 billion a year were produced in Costa Rica from Dutch. It seems to be another though there is a cutting seedling production farm of a certain ball if it is said Costa Rica. Must Costa Rica consigning ahead of the cutting seedling of Dangegar. Why is it Costa Rica though Hedera and a lot of Torenia beginning are given as for cutting from Central America (Costa Rica)?
It has been understood as the system of distribution with high grounds that can produce still in year of surroundings when a little examining it. There is a length change of the day a little warmer than here it though it is Cayambe of Ecuador of above sea level 3000m that I set up the farm. The normal temperature goes up by three degrees if running of course for 30 minutes by car because Ecuador is an equator right under. I want to know the reason that concentrates on Costa Rica though being able to choose a favorite climate is the maximum charm. Why is it Chile though there is a large-scale seed production farm in Chile?I want to know too.

2007年6月13日

F1種子に手を出してしまった

ついに禁断のF1種子についに手を出してしまった。
世界で3社しか生き残れないと言われているF1種子の世界に手を出してしまった。個人ブリーダーに勝ち目がないことは多くの専門家から指摘を受け、手を出さないと心に決めてきた。
しかし、その魅力に心押さえられなくなり、手を出してしまった。

完成するのは5年後、最近は重イオンビームによる効率的な雄性不ねん個体の獲得が騒がれているが、私は伝統的な方法を選ぶことにした。基本的には技術は単純で種子に関わる人なら誰でも知っている基本的なことを進めるだけだが。いかにシステマテックに効率的に進めるか知恵を絞ること必要がありおもしろい。

2007年6月 9日

実生化

今日は、カレンジュラの育種を主に行った。
いろいろな表現ができる物だと自分でも感心するほどでしたが、やはり問題になる増殖性とポットでの苗顔の良さだ。実生系にすれば一気に解決できるが、実生化は個人ブリーダーには大きなリスクだ。
ある種苗会社が栄養系で登録をとって実生で増殖し、実生由来製品を従属品種という方法で縛りを効かせる戦略をとっているがうなずける。
種子を販売できる所までは固定できていないため個体1つづつわずかに違うが、専門家でなければその違いがわからない程度なので一般消費者にとては問題とならない。
種苗登録上の従属品種のガイドラインとされる2項目2段階以内に収まるところまで種子を固定するのは5世代で十分だ。単純な表現なら3世代でも大丈夫かもしれない。
さて、今日は朝から雨が降っているが少し小ふりになってきたので日課のジョギングに今から行ってこよう。明日は9時に先輩ブリーダーの所に行く約束なので楽しみだ。

2007年6月 7日

育種に何が必要か

花色を追求していて大切なことを軽視していたことに気がついた。
最も基本的な耐病性だ、病気にかかりにくい草型はすでに解っているのに花色に意識が行き過ぎ草型の選抜が甘くなっていることに気がついた。
育種の方向性と交配の組み合わせに微調整を行わなければいけない。
強くて、開花期間が長くて綺麗、綺麗でも強くなれば意味がない、明日は頭をリフレッシュして新鮮な視点で見直し交配計画を組み変えよう。

2007年6月 6日

栄養系と実生系の棲み分け

栄養系と実生系の棲み分けは難しい。
複雑な表現を種子で固定するのは至難の業で、多くの投資と時間が必要となるので簡単に固定できる品種は実生で、固定しにくい物は栄養系になるのが一般的な流れだが、実生へ開発時間が長いだけに競合商品が現れにくく商品寿命が長い、また利益率も非常に高い。栄養系はすぐにまねできるので商品寿命が短く利益率も低い。

結果的に実生系の開発をしながら目先の利益を確保するために栄養系を販売する事になる。

栄養系で利益を確保するにはどうすればよいか、繁殖効率が良い品種を育成し、そのカット苗の供給を海外に求める。