品種改良:個人育種家の西川公一郎が提供する園芸新品種と南米遺伝資源に関連するサイト

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2007年9月13日

自然調和型ログハウス

<自然調和型ログハウスの提案>
(共同開発)
1) 屋上緑化メーカーの「ちえの木」はログハウスメーカーの「ライブアート村山」と共同で自然調和型ログハウス緑化システムを開発した。
(概要)
2) 「自然の中で緑に囲まれて生活したい」という要望の高まりを受け、木材の良さを最大限に生かすログハウスと自然との調和を達成する屋根緑化を組み合わせた。ログハウスの屋根を緑化することで省エネ等環境への配慮を行う事に加え、周囲の自然との一体化がはかれる。
(手順)
3)①屋根に流れ止めストッパーとネットを設置する。
②バインダーと混合してペースト状になったセダム専用培養土を設置する。
③屋根上に設置されたセダム専用培養土をしきならす。
④しきならしたセダム専用培養土に振るい苗を植え付ける。
⑤最後に種子入り培養土を全体に散布する。
(今後の展開)
4) 急勾配屋根は緑化が難しいが周囲からよく見えるため要望も多い。今回開発したログハウス緑化システムは今後農村部から都心部まで幅広く普及することを期待している。
(専門技術者ならではの細かい配慮)
5) 日照や勾配、屋根の向き等により利用する植物や土厚を変える等細かい配慮を行っている。植物は6種類の日本の気候に合う耐乾性植物を中心に、利用する環境に応じて適宜変更して利用する。
(低価格を達成)
6) 法面緑化技術を応用し屋根上で土を固めるため、材料をそれぞれ単体で移動させる事ができ、輸送コストを削減した。耐乾性植物を利用し土量を減らす事で建築負荷を軽減し、土代や荷上げ代を削減した。振るい苗に加え種子を併用することで植物コストを削減した。
(メンテナンス体制)
7) ログハウスは木材の収縮等への対応のため年に1回の最低限のメンテナンスが不可欠であるが、生きた素材を利用する屋上緑化も年に1回の最低限のメンテナンスが不可欠である。メンテナンスに関するノウハウの蓄積も十分ある。
(緑化に関して)
8)緑化に関するメンテナンス
・ 土厚は5cm~6cm程度が基本であるが利用している植物は乾燥に強いセダム属とデロスペルマ属を中心とした耐乾性質植物であるため真夏でも潅水の必要は無く、雑草の発生もほとんど無い。そのため、年に1回の追肥と簡単な除草程度のメンテナンスしか必要ありません。
9)利用する植物
・ 利用する植物は、植物苗の根鉢部分の土を振るい落とした「振るい苗」と種子 を組み合わせる。
1) 振るい苗は農場で根鉢をほぐし、根鉢部分の土を7割以上振るい落とした物である。軽量であるため輸送コストが小さく取り扱いも容易である。また、施工現場での容器からの抜き取り手間の省力化がはかれ、ポットやトレー等のゴミが発生しないため廃棄物の発生量も少なくてすむ。また、一般に施工現場に持ち込まれた植物苗はルーピングした根鉢であってもやむ終えずそのまま植えられることが多いが、根鉢を崩し土をある程度崩した方が生育が良いことが広く一般に知られている。耐乾性植物は乾燥に極めて強いため根鉢部分の土を振るい落としたまま出荷しても活力を落とすこと無く利用できる。
2) 種子はちえの木が自社農場で採取したもので、マツバギクレイコウを中心に複数の耐乾性植物の種子を経験に基づいて混同したものを利用する。施工現場で発芽生育した植物はその環境に最も適合した形態となるため強い個体を得る事ができ、異常気象等でも枯死することがない。また、施工直後の異常気象等で振るい苗の歩留まりが悪く目的とする被覆率を達成できなかった場合でも、補助的に利用した「種子」が数ヶ月かけて徐々に発芽し目的とする被覆率が達成できる。
ちえの木 :屋上緑化用植物の生産販売を中心に屋上緑化、河川緑化、法面緑 化、擁壁緑化システムの販売とメンテナンスを行っている。
URL:http://www5.ocn.ne.jp/~chienoki/
ライブアート村山:ログハウスの設計、施工、メンテナンスをトータルで提供 している。
URL:http://www.naxnet.or.jp/~liveart
工法の概要1
<セダム専用培養土とバインダーの混合状況>
・セダム専用培養土にバインダーと水 を加え攪拌してペースト状にしま す。
<セダム専用培養土の荷上げ状況>
・ペースト状になったバインダー 入りセダム専用培養土をクレーンでつって荷上げします。
<振るい苗の植え付け状況>
・荷揚げしたセダム専用培養土 をしきならし、振るい苗を植 え付けます。
<種子入り培養土の散布>
・10リットルの培養土に種 子1gを混合して全体にま んべんなく散布します。
<仕上がり状況詳細(施工直後)>
・施工直後全体の20%程度が 緑で覆われています。
<仕上がり状況全体(施工直後)>
・屋根が緑化され周りの風景に とけ込んでいます。今後植物 が生育し被覆率が上がればさ らに一体感が強まります。
工法の概要2
<セダム専用培養土の流れ止めストッパーおよびネット>
・セダム専用培養土の流れ止めと 植物の根絡まり支持体として屋 根に30cm~100cm間隔で流 れ止めストッパーを設置して ネットを全面に設置します。
<振るい苗出荷状況>
・農場で根鉢を崩し、7割以 上の土を振り落とした状態 で箱詰めして出荷します。
・一般に利用されるポット苗 と比較して運賃コストが1 /4程度ですみます。屋根 の上で取り扱いが容易な上 ゴミがでません。
<振るい苗詳細>
・上左:スプリューム
上右:マツバギクレイコウ
中左:コーラルカーペット
中右:モリムラマンネングサ
下左:サカサマンネングサ
下右:メキシコマンネングサ
以上の6種類が一般的に利用される種類です。
部材紹介1
部材紹介2
<種子の生育状況(播種後3ヶ月)>
・種子は導入された場所で最初から育 つためもっともその環境に適した形 態となり強い個体を得ることができ ます。
・利用される種類は一般に、マツバギクレイ コウ、サカサマンネングサ、キリンソウ、スプリュームを 中心に3~6種類程度です。
・写真の植物は播種後3ヶ月の状態の ものです。生育は早くはありません が確実に生育していきます。
http://www.chienoki.jp/09zasshi/roghouse.pdf

勾配屋根緑化工法

らくらく緑化工法(特許出願済)


セダムを利用した緑化システム。勾配屋根・法面の緑化に最適。
小さい面積の屋根をご自分で緑化してみたいという方におすすめします。


施工事例1:ログハウス勾配屋根緑化<和歌山県>


1ストッパーとネットを設置します。 2ちえの土とバインダーを混合します。 3混合した培養土を屋根の上に上げます。

4土を敷きならし、植物を植えます。 5上から種を播きます。 6完成
施工主ライブアート村山様のHP(メニューよりグリーンルーフシステムをクリックしてください)にその後3年間の状況が掲載されています。
雑誌掲載記事(PDF)はこちらをクリックしてダウンロードしてご覧下さい

施工事例2:和食料理店勾配屋根緑化<愛媛県>



翌年、マツバギクレイコウの花が一面に咲いたとご連絡を頂きました。

施工事例3:病院屋上緑化<岡山県>


その後、勾配面の緑化もさせて頂きました。様子はしげい病院様のHPに掲載されています。
http://www.chienoki.jp/05-3rakuraku.html

壁面緑化

急勾配法面及び急勾配河川護岸を安価に緑化可能
ポケットどのう(特許申請済)
ポケットにプラグ苗を押し込むだけの簡単植生土嚢です。植え付け時に土嚢に穴を開けない事に加え、土嚢が密な生地でできているため培養土の流出もおこりません。そのため、活着率は高く耐久性が高いことが特長です。
凹凸にも柔軟に対応するのでモルタル法面などに最適です。
特長
・土嚢袋に穴を開けることなくポケットに植物を植えることができるので、施工手間を省き植穴から土がこぼれ落ちるのを防ぐ。
・一般に利用される種子土嚢の場合、発芽を保証するために生地を密にできない。そのため、過酷な環境で利用した場合、培養土の流出が問題となる。対してポケット土嚢はプラグ苗を利用するため生地を密にすることができ培養土の流出を防ぐことができる。

・ポケットにプラグ苗を押し込み置くだけで施工が完了する。

<急勾配(75度)コンクリートプレキャストの緑化状況>


5月設置 8月の生育状況 翌年4月の生育状況 翌年5月の生育状況
<緩勾配の緑化状況>

植物植え付け直後
植え付けから1ヶ月後 植え付けから2ヶ月後
<瓦屋根の緑化試験>
<法面の緑化試験>
←下地に凹凸があっても柔軟に対応します。   
http://www.chienoki.jp/05-9pocket.html     

呼吸システム(C3・CAM合成)

呼吸システム(C3・CAM合成)について <2002.7.17>


 セダム、マツバギクなどは夜間に気孔を開き二酸化炭素を取り込み酸素を放出します。日中は気孔を閉じ、夜間取り込んだ二酸化炭素を利用して光合成を行います。日中、気孔を閉じているので蒸散作用等により失う水分を最小限にすることが可能です。

 このような植物は一般にCAM植物と呼ばれます。CAM植物にはサボテンやユーフォルビアなどがあり他の植物が生育できないような極端に乾燥する場所にも生育することが可能です。

 しかしながらCAM植物の光合成方法であるCAM合成は効率が悪く生育速度が悪いという欠点があります。その点、一般の植物の光合成方法であるC3およびC4合成は効率が良く生育速度が速いという特長があります。

 セダム、耐寒マツバギクの最も特長的なことはCAM合成とC3合成を環境により短期間のうちに切り替えることが可能であることです。すなわち条件の良いときにC3合成で効率よく生育し、条件の悪い時にCAM合成で衰退をくいとめるのです。つまり攻めと守りを状況に応じて使い分けることができるのです。
http://www.chienoki.jp/06sedum-mamechishiki/mame7-17.html

セダム

セダムとは学名でSedumと表す植物です。
セダムの仲間は世界各地に広がっていて、日本でも自生種・帰化種をみかけることができます。

乾燥に大変強いことが特徴で、海岸や崖などのちょっとした吹きだまりなどほとんど土のない場所で生きています。
ここ最近では、都市のヒートアイランド現象を緩和する屋上緑化向けの植物として認知されてきています。
セダムにもたくさんの種類があり、特性はさまざまです。花色は黄色が中心ですが、白やピンクなども見られます。
http://www.chienoki.jp/11sedumtoha.html

屋上緑化

デロスペルマ(耐寒マツバギク)とは

日本では、ランプランツス属とデロスペルマ属の両方を総称して「マツバギク(松葉菊)」と呼んでいます。
ランプランツス属のマツバギクは寒さに弱く、路地では冬に枯死してしまいますが、デロスペルマ属で一般に流通しているマツバギク「レイコウ」という品種は寒さに強いため、これを区別して「耐寒マツバギク」と呼ばれるようになったようです。
デロスペルマ属は南アフリカを中心にアフリカ大陸の大地溝帯に分布しています。
日本ではレイコウ以外の品種はなかなか出会うことがありませんが、黄色や白などの花色のデロスペルマもあります。しかしレイコウのように「暑さにも寒さにも乾燥にも強く、成長が旺盛で、花期が長い」というずば抜けた性質を持つ品種は従来ありませんでした。
ちえの木ではこのデロスペルマの育種に成功し、2006年から「花あかり」として販売をスタートすることになりました。

デロスペルマ(耐寒マツバギク)との出会い

私は7〜8年前、屋上緑化事業を立ち上げた頃には、屋上緑化向けの植物としてセダム以上に素晴らしい植物はないと思っていました。多種類のセダム属植物を収集し、その中から日本の気候にあうものを選抜してきました。実験結果では良好でしたが、日本の屋上・屋根の環境というのは思っていたよりも過酷でした。
セダムだけでは限界がある・・そう感じた私はセダム属以外の植物を集め試験をはじめました。その中で出会ったのがデロスペルマ(耐寒マツバギク)レイコウでした。セダムが枯れたところでもデロスペルマ(耐寒マツバギク)は生き残っている・・・。
ただこの植物には種類があまりないことが問題でした。原種を集めてみてもすぐにそのまま使えそうなレイコウのような性質を持つものはありません。
屋上緑化の会社を退社した後もデロスペルマ(耐寒マツバギク)への思いは募るばかり、、、あちこちデロスペルマを探し回りましたが、世界的に見てもデロスペルマの育種をしている人はいないようでした。それならば自分で取り組んでみよう!と思い立ち、育種にとりかかりました。今から7年前の事です。
http://www.chienoki.jp/17derospermatoha.html