品種改良:個人育種家の西川公一郎が提供する園芸新品種と南米遺伝資源に関連するサイト

品種改良:個人育種家の西川公一郎が提供する園芸新品種と南米遺伝資源に関連するサイト
SAIKAクラブ入会申込  |  71.gif お問い合せ

2008年10月22日

エクアドルに来て8ヶ月が過ぎようとしている

<初めに>
エクアドルに来てからもう少しで1年になります。
土壌改良から初め,水利権を確保する事から、永住権を取得する事まで初めての経験が思い出されます。
エクアドルは大規模な切り花農場がたくさんあるにもかかわらず思った以上にライフラインが弱く、頻繁に停電し、浄水も止まります。1ヶ月以上も浄水が止まることに驚きながら少しづつ環境を整えてきました。
まだまだ、整備途上ですがようやく何が必要で、どこで手入れる事ができるかが解ってきました。
ある意味、予定通り進まないことを予定していましたが、想定外のことが続き正直なところ予定通り計画が進んでいません。

計画を進める上で一番悩んでいるのが人材です。
途上国で農場を立ち上げる上で、これほどまでに人に苦しむとは考えていませんでした。
今まで日本でいかに恵まれた人材に支えられてきたかがよく解りました。
優秀な人材をいかにして確保し、教育していくか。

大きな組織でも小さな組織でも人材が鍵を握ると実感するようになりました。

<農場整備>
ようやく1段階目の畝による育種環境の整備が終わり、2段階目の鉢による育種環境の整備が始まりました。
灌水設備も全てやり直す事となり、貯水池も拡大する事となりました。
2009年にむけての準備として2008年はエクアドルで育種するための準備に大半のエネルギーを使う事となりました。

<エクアドルの切り花生産の紹介>
友達が増え農園同しのつながりが深まる中、日本のマーケットに切り花を売りたいので相談に乗って欲しいという話が頻繁にでるようになりました。特に主な出荷先のアメリカとロシア経済の減速が激しくなり、そのような機会が増えてきました。ここではそのような背景も含め、エクドルの切り花について少し紹介したいと思います。
エクアドルの切り花は品質を売りにしています。天候不順で加湿環境にあるコロンビアと対照的にエクアドルは気候面で有利です。また、切り花新興国のエクアドルは最新設備の浸透が早く、新品種の採用が進んでいるため、品質面ではすでにコロンビアを上回り、量の面でもすでにコロンビアの70%まで追いつき数年で上回ると言われています。
品質を重要視するエクアドルでは最新品種の売り込みが激しいのですが、日本の種苗会社についてもミヨシの品種がエクアドルに現地事務所を構えるBall社を通して盛んに売り込まれています。また、サカタのトルコギキョウ最新品種がすでに量産化されています。

また、単純な切り花生産のみではなく、ブーケ作りをおこなう農園が増えてきました。
農場でジャンの設置やラッピングが併せておこなわ、鮮度保持剤が加えられるため、生産されたブーケはアメリカ、ヨーロッパの量販店にそのまま並べられます。

すでにエクアドルの切り花生産は多様化の段階に入っています。各農場がどのようにして特徴を出すか、知恵を絞っています。
2mを超える長いバラを生産する農園や、自社で生産する品質保証済みのオーガニックチョコレートと切り花をセット販売する農園。育種部門を立ち上げ独自品種を提供する農園など多彩です。

<私が農場を設置したカヤンベの風景>
標高3000mのアンデス山脈の中にあります。日中は25度、夜は8度の気候が1年中続きます。
日本で販売しているバナナの20%はエクアドル産です。また、エクアドルは日本にエビを多量に輸出しています。最近では日本向けのカカオ(チョコレート)、コーヒーなどの生産量が増えてきました。
熱帯から寒帯まで幅広い気候を持ち、各地域は1年中変化しないのがエクアドルの特徴です。

2008年9月20日

防風林の倒木が温室に当たる。

日本は常に太陽が南を通るが、エクアドルは季節によって南側を通るときと北側を通るときがある。
10月以降太陽が北の空を通るようになるので北側の防風林を5mの高さで切り倒すことにした。
ユーカリ林なので高さは20m程度あり危ないなと思っていたが。まさか温室に当たるとは思わなかった。
幸い、けが人は出なかったが温室は修理が必要となった。

ユーカリは下枝がかってに落ち葉と枝は頂上付近にしか無くなる。優れた木材生産材であることは疑いようがない。私も日本にいたときには杉林の管理をしていたが、下枝を落とす作業は重労働だった。しかも、ユーカリは密植しなくてもまっすぐ伸び間伐の必要もない。直根が伸び風に非常に強い。アレロパシーの問題が指摘されるがエクアドルでは実感することが少ない。

ユーカリは先端にしか枝がないだから通常は木登りできない。このユーカリをロープ1本で20m以上登る職人はさすがプロだ。しかし、風を読み間違えたらしい。下に人がいなくて本当に良かった。

2008年9月17日

エクアドル事情:原油高の影響

<エクアドルの経済状態>
エクアドルは産業の第1が原油、第2が農業、第3が観光ですが、第1と第2が今非常に好調なため、特に貧困層へのばらまき政策でほとんど野党で占められている議会にも関わらず大統領の支持基盤が急速に高まっています。今年になって最低賃金も170ドル/月から200ドル/月に引き上げられました。末端金利が18%と高金利政策がとられているにもかかわらず高いインフレが続いています。ガソリン価格は1リットル50円で据え置かれています。(実感としては年率15%程度の極めて高いインフレです。)

<反米>
アメリカとロシアの対立がコロンビアとエクアドルの対立に大きな影響を与えます。
ベネゼーラ、ボリビア、エクアドルは反米連合として同盟を組みアメリカの後押しで勢力を拡大している隣国コロンビアと強く対立しています。ベネゼーラにはロシアの艦隊が停泊し、ベネゼーラ、ボリビア、エクアドルは資源提供とその見返り支援により中国に急速に近づき反米を前面に押し出しています。
エクアドルはペルー軍の侵略に対抗するために条約に基づき駐留を認めたアメリか軍に対し、今の大統領は今後アメリカ軍の駐留を認めないと公言しています。

<物価上昇>
輸入品の鉄は半年で3倍、肥料は2.5倍、国内供給の木材は1.5倍、ビニールは1.2倍と急速に物価が上昇しました。今後世界経済の減速により価格上昇は干満になると言われていますが産業に大きな変化をもたらしています。

<物価上昇への農園の対応>
・温室の骨材がフルメタルからハーフに変わりました。
鉄の上昇に対して、骨材に鉄の利用を最低限に抑え木材を利用する部分を増やした構造の温室を採用する農場が増えました。元々ユーカリ林を持つ農園は多いのですが、ユーカリ林を利用して二次林スタイルで自前で木材生産を行う農園が増えています。
・有機肥料の利用料が増えました。
化学肥料の急速な上昇に対して、元々土壌改良に利用していた、ぼかし及び堆肥を積極的に農場内で生産し利用する農場が増えました。
(ぼかしは元々日本の技術ですが、コスタリカ経由でその技術がエクアドルに広く普及しています)


<AGRIFLO2008>
9月24日から9月27日にかけて首都のキトで国際園芸博覧会があります。
輸出用切り花が中心ですが国を挙げての取り組みとなっています。
日本からもいくつかのツワーが企画され参加されます。

2008年9月10日

灌水設備の改良

今日から灌水設備の改良がスタートした。
職人パブロは灌水と冷蔵設備(切り花用冷蔵庫)の専門家だ、2週間程度で大まかなところは終了するとのことだ。
エクアドル農場が本格駆動してから6ヶ月。問題点もはっきりしてきた。
改良すべきところが明確に明確になって来たところで少しづつ改良していくことにした。
エクアドルでも日本で使い慣れたネタフィムの灌水設備が手にはいることが解った。今回は全てネタフィムの商品に入れ替えることが主な改良工事となる。
明後日からサントドミンゴの熱帯雨林と海岸の乾燥帯の調査に出かける。
明日は4日間開けるための準備を行う。留守中は農業技師ヘルマンが植物の管理をしてくれるので本当に助かる。


2008年9月 6日

温室の改良

先週から温室の改良を進めている。
まずは、構造を変えるところから進めている。天窓の防虫ネットを撤去し、通風を良くする。そして側面防虫ネットも撤去する。すなわち、網窒から通常の温室に変更する。やってみて解ったが、夜温8度、日温35度〜40度に温度上がるため天窓に防虫ネットを設置するためには一工夫必要と言える。植物を成長させるだけならこのくらい温度があった方がむしろ良いが種子を得るためには少し高すぎる。もちろん品種によっても異なる。私が取り扱っている品種の一部には高すぎる。現地の職人に温室の改良を発注することもできるが温度計を眺めながら試行錯誤しながら進める方が結果的によいように思われるので自分で改良を進めている。来週中には温室の構造改良は一段落付きそうだ。
その後は灌水設備の改良を進める。ネタフィムの資材が手にはいることが解った事から効率的に進みそうだ。
今週は、温室の改良に加え、水洗トイレの設営を開始したがこちらもようやく壁ができた段階で来週以降屋根をつける作業に取りかかる。また、先週から、日陰になる隣接する林の伐採も開始しているがこちらは職人に委託した,20mを超えるユーカリを次々に手際よく伐採していく、さすがプロだ。

2008年9月 5日

エクアドルの切り花農場

再来週日本からエクアドル(カヤンベ)の切り花農場の視察に20人来られる。
私も現地で合流し、基本から来られる方との交流を深める準備をしている。
エクアドルの切り花農場は毎年数百haの規模で拡大している。
この拡大基調の鍵となるのが水の確保と資材費の節約。
温暖化で赤道付近は雨の量が増えるとの事だが確かに増えている。
しかし、用水路の質と量の充実が鍵となる。
ただ、溝を掘って流している現状の用水路では無駄が多い。
1年で鉄、農薬、肥料は3倍に価格が高騰した。
産油国エクアドルで国産化されているプラスチックは据え置きが政府の施策により値段が下がている。
鉄の利用料をできるだけ減らすためにフルメタルからメタルと木のミクストに変更する農場が増えてきた。
また、化成肥料の利用料を減らすために堆肥を積極的に導入している、「ぼかし」は元々日本の技術だが、
九州大学の開発者がコスタリカに移籍したことが契機となり南米に急速に広がった。
堆肥を作るために籾殻、パーム椰子の絞りかす、鶏糞などを多量に調達する。日本のように補助金をつけてもなかなか進まない堆肥の普及と違い、エクアドルは引き手あまただ。
堆肥や堆肥の基の値段が徐々に上がり始めた。
切り花農場に今欲しい品種はと聞いてみた。
「病気に強い品種」、「生産量が変わらず必要肥料量が少ない品種」と帰ってきた。
まさに生産原価を意識している返事だった。
以前日本できたときは、1つの箱にたくさんはいる品種。すなわち、あまり広がらない品種と帰ってきたのと少し違った。

2008年9月 3日

農場は20ha単位

先日サントドミンゴに出かけてきた。
大学の先輩が農業をしているというので会いにいて来た。
以前はパイナップルを生産していたが今はパーム椰子たどいう事で農業を案内してもらった。
2年で平均気温が1.5度下がったとの話だった。地球温暖化の影響は赤道付近では低温を招くと大学の気象学で学んだが現実の物になっていると驚いた。
曇りの日が増え結果として温度が上がらない日が増えるため平均気温が下がる。

サントドミンゴの当たりは輸出用農産物の生産で知られているが、農場の1単位は20Haで細分化が禁止されている。そのため、20ha単位での売買しか認められない。みな規模が大きい。100ha、500ha中には2000haという農園が何百人もの労働者を雇用している。
自民党の農業保護生産区で小規模な兼業農家がひしめく日本とは競争力が違う。

原油高、食料品高影響

psruma.jpg エクアドルの主要作物の1つパーム椰子の価格が1年で3倍になった。 パーム椰子は主にエタノール用(原油代替品)、食料用の2つの用途に利用されているがこの2つの世界マーケットはここ数年で急速に伸び、価格高騰が続いている。 日本では2年前から消費税10%が新たに課税されたのと同じ経済効果をもたらしていると言われているほど原油高、食料品高の影響が出ている。 ロシアの経済が急速に改善し、多額の利益をもたらし国を豊かにしたことを拝見に強硬な外交を始めたが、産油国が急速に国際的存在感を高めているのは確かだ。

エクアドルは、原油を初め天然資源と農産物が国の柱のため、どちらも今は非常に調子がよい。結果、インフレが高まり、労働者保護が急速に進んでいる。富豪層が急速に増え、新車を町の中で頻繁に目にするようになった。

エクアドルでの企業

やっと、現地法人が設立できた。しかしながら少し心配なことがある、9月で大幅に法律が変わり外資を排除する傾向が強くなりそうだ。
ベネゼーラ同様エクアドルは左に急速に傾き、反米主義が強まっている。ここ2年の間に急速に変わった。
労働者保護、法人及び高所得者層への重点課税が進み、すでにエネルギー関連から外資が追い出され始めた。
タイミングが悪いと思いながらも、対策を講じるしかない。このまま左に傾いていくと長期的には外資は追い出され、投資は逃げてしまう。高い労働コストで農産物も国際競争力を失ってしまう。しかしながら今は原油高、食料品高で政府は非常に強気になっている。しばらくは、政府方針は変わりそうにない。

原油同様、半年で農産物の買い取り価格が2倍になった。
1年前と比べると3倍という品目も珍しくない。この傾向はもちろんエクアドルだけではない。
マクロ経済を理解できない私にはこの事が意味する本当の意味が分からないが社会構造を世界中で変えつつあるのは事実のようだ。

幸い私が認められたビザは専門家ビザでエクアドルが専門家として私を国内にとどまることを後押していているというビザなのが救いである。また、会社の定款、定業許可申請にもエクアドルでは皆無の品種改良を柱とし、農業国エクアドルで今後ますます重要となるソフト産業に新たな道を開くという物なので影響は最低限ですみそうだ。今後現地の大学との連携など研究と社会貢献を深める予定なので理解を得られると信じて進めるしかない。

2008年6月20日

アンデスの植物写真集をアップした

農場設立でなかなか調査ができないが、車をようやく購入したのでドライぷをかねて調査に出かけた。
調査時の写真を写真集として ¨ http://www.florsaika.com/latin.html のエクアドルの自生植物写真集: にアップした。”
マニュアルジープで調査を行ったが、空気が薄く、5000mが車で進む限界と痛感した。
やはり山間部の調査はラマの方が適している。

2008年4月17日

温室の中にサソリ

sasori1.JPG 日本では見慣れないサソリ、温室の中で遮光ネット(サラン)を広げていたら中から出てきた。 網窒の中にどうやって入ったのだろう、何も思わず作業していたので驚いた。 日本のムカデのような物でよくいるらしい。

2008年3月29日

食用ルピナス

エクアドルではルピナスの種子をチョチョと言う名で庶民の間で親しまれよく食べられる。
チョチョとトウモロコシを混ぜて食べる料理が普及していて、屋台やスーパーでたくさん販売されています。
エクアドルで私が育種を手伝ってもらっている技術者は過去に食用ルピナスの品種改良に携わっていた経験がるほどでエクアドルでは知られている。
私もチョチョは大好きで良くおやつに頂いている。バスの休息所でスプーン・レモン付きで1食分をus50セントで販売されている。
元々チョチョはアンデスのインデイヘナが古くからキヌアと共に食してきた歴史があり、エクアドル・コロンビア・ボリビアなどで広く知られている。

エクアドル,アンデス高山帯の植物

標高4000m程度のアンデス高山帯の植物調査を行った。
赤道直下のため晴れると光は強烈だが、夜間は氷点下になるほど冷え込む。
チンボラソ周辺は5500m程度まで植物が生育しているが、その他はだいたい4500m程度で植物の生育が難しくなる。ナデシコ・キクなどがロゼット化し、日本では想像しにくい草姿となっている。麻薬用のケシ栽培がコロンビアとエクアドルでは有名だが、それだけではなく鑑賞価値の高いケシの生育も見られる。

anndes--6.jpg anndes-1.JPG anndes--5.JPG anndes--4.JPG anndes--3.JPG anndes--2.JPG

エクアドルの首都,キトの風景

quito1.JPG キトは南北に山に囲まれているため東西に細長く広がっている。 標高4100mの山頂からキトを眺めるとその広がりがよく分かる。

2008年3月27日

アンデスの植物調査

tunnberugia1.JPGtunberugia2.JPG anndes-2.JPG

アンデスの自生地調査を継続している、ツンベルギアが自生し一面を覆っていた。
少し標高の低いところを調査したが植物が昨日までとまるで違う。
宿根朝顔、ツンベルギアなど温度が比較的必要な植物を調査することができた。
明日は標高4000m以上の高地を調査する予定だが非常に楽しみだ。

2008年3月26日

エクアドルの遺伝資源調査を行った

eaprant1.jpg mt-cayambe1.jpg

日本から来られた大切なお客さんと一緒に遺伝資源の調査を行った。
電線にびっしりとついたエアープランツはなかなかおもしろい。日中と夜中の温度差が大きいため朝露が多く、一年中気温の変化のないエクアドルはエアープランツの生育に適しているのだと感心させられる。
また、今日はカヤンベ山の麓の調査を実施したが、赤道直下にもかかわらず万年雪がある山にも改めて感心させられた。

2008年3月18日

日本からお客さんが来られることになった

3月23日、日本からお客さんが来られる事になり、植物調査のスケジュール調整、ホテル、車、現地ガイドの手配などあわただしく調整を進めている。
残念ながら今回は滞在日数が少なく、深くまで入り込む本格的な調査はできないが、山岳地域を中心に調査ガイドをさせていただく事となった。

今回のお客さんは大切なお客さんであるため、どうやってエクアドルを楽しんでもらおうかと悩んでいる

ようやく事務所にインターネット回線が入った

エクアドルデはアンデイナテルが日本のNTTのように電話回線を独占しているためADSLはアンデイナテルのサービスが基本となる。アンデイナテルは需要に対して十分な回線数を提供していないため申請してサーバイスが開始されるまでに長期間が必要とされることが多い。
そのため、キトではケーブルテレビの回線を利用したサービスが充実し始めている、私が住むカヤンベではケーブルテレビ回線を利用したインターネットサービスはなく、サテリタルというワイヤレスインターネットサービスかADSLしかない、ADSL回線申し込みはすでにおこなっているがやはり回線待ちとなりインターねとが引き込めない状態が続いていた。
そこで、ワイヤレスサービスを探していたがたまたま同じアパートに住む方がワイヤレスサービスの会社にお勤めの方で自宅にインターネットを引き込むために屋根にアンテナを設置していたところに出くわし、頼んでみたところ即日工事が実施されその日からインターネットが利用できるようになった。
昨日からインターネットが事務所に引かれたため非常に作業がしやすくなった。

2008年3月 9日

網窒が完成した

育種を進めていく上で必要不可欠な網窒が完成した。
再来週からの本格的な交配を目標に準備を進めている、2重ドアの完全網窒が今日完成した。
現在、灌水設備整備を進めている。母株を中心に点滴灌水を導入するためで。蓮口による灌水と点滴による灌水を整備する。

現在、農場3人、事務1人の4人体制で育種を進めているが、本格的な交配と種子採取が始まると農場を4人、事務を1人の5人体制にして、「育種と種苗の試験生産を行うラボとしての機能が強化される」。少しづつだが準備が進んできた。エクアドルは四季がないため一端環境が整い育種が軌道に乗れば、日本のように真夏と真冬は休まなければならないというような事はない。標高3600mの熱帯高知の優位性を発揮するのはこれからだが、消して楽観できないことが次第に解ってきた。

エクアドルはベネゼーラ、ボリビアと共に反米勢力として、エネルギー供給として中国と強いつながりを確保した。アメリカはコロンビアを支援し軍事及び経済に強い影響力を確保している。中国とアメリカの敵対関係が、コロンビアとエクアドルの形で表面化してきた。かつてのソビエトとアメリカの敵対関係がベトナム戦争を引き起こしたことを考えると政情不安はこれから具体的に表面化すると理解できる。

2008年3月 2日

エクアドルで現地法人を作ることになった

植物の輸出入を円滑に進めるためにエクアドルで現地法人を作る事になった。
会社作成は来年以降と考えていたためかなり早めの作成となる。外貨獲得を目的とした輸出目的会社のため3年以内に輸出の納税の実績が求められる。
外貨獲得のために「種苗の生産」を強いられることが決まった。

事業存続のために国際展開を前提とした育種成果のライセンス販売と種苗生産は不可欠であることは承知していたため計画通りであることは事実であるが、もう少しゆっくり進めようと考えていた。

外国人が起業して植物の輸出入に関わる仕事をするためには法人を作らなければ制限が多すぎる。
焦らず少しづつ進めていこう。思った通りにならないのがエクアドル、ふつうに事が進まないのがエクアドル。困難を楽しみながら常に楽観的であることがエクアドルで事業を成功させるこつだと長年エクアドルで事業を進めている日本人経営者からアドバイス受けた。この言葉が早く自分の口から出るようになりたい物だ。

2007年12月20日

ビザ エクアドル

プロフェッショナル移民ビザを5月中に書類をそろえて申請していたにもかかわらず12月に間に合わないことが確実となった。お願いしていた弁護士があまりにもいい加減で驚いたが、エクアドルに住む方から、思い道理にならないのがエクアドル、でも必ずどこかに別の方法が残されているのもエクアドルとアドバイスをいただき開き直って準備を始めた。
今日は12-6という別のビザを申請しにエクアドル大使館に行くことになった。このビザで6ヶ月間エクアドルに滞在できる。この間に別の方法を探る事ができる。
焦らず、柔軟に考え対処していくことが必要だと改めて感じさせられた。
エクアドルで農業をするのは、自分作りに非常に有効なようだ、今年35歳になる私には少し遅い気もするが。この環境が与えられたことを感謝し進めたい。

2007年12月 8日

移民ビザ

ここに来て移民ビザの取得が送れている、お願いしていいた弁護士が日本人の感覚からすれば信じられないほどいい加減で。次々に考えられないミスを連発し、信頼できる現地の日本人に協力を要請する事態に至った。
今年の5月には必要な書類は全て提出し7月には取得できるとの話でスタートした。しかしながら、未だに取得できていない。
11月末になって本来エクアドルの移民局に提出すべき書類がなぜが在日エクアドル大使館に送られてきた。当然受けとってもらえず本国に送り返した所、書類が1枚足りないらしい12月になってようやく書類が足りないことが解った。今まで弁護士は何をしていたのかと疑問も感じたがそんなことをクレームしても聞いてくれるはずもなく、急いで書類を用意して送った。年末年始の休みを考えると1月16日はビザ取得が無理なのでとりあえず1月23日に変更した。スムーズに行かないのが当然とは思っていたが実際遭遇してみると焦る物だ、仕方がない。こんな事は日常的と考えなければエクアドルで農業などできないと助言を受けた。予備案を常に用意しなければならないと反省した。

2007年11月 3日

エクアドルへの思い

私はエクアドルに生涯の一時期をかけると決めた。豊富な自然、花の品種改良に適した気象条件が大きな理由だ。
だが、アンデスの「遺伝資源保護」と「現地の事情に応じた品種改良」を専門家として私がすべき事と感じたためでもある。
思いを確実に実行に移せるようしっかりと準備し、現地では地道な努力を焦らずゆっくりと進めていきたい。

ビザ 永住権

エクアドルに永住できるビザがようやく取れそうだ、全ての書類を提出して申請してからすでに7ヶ月かかっているのに未だに書類ができず焦ってきた。現地の申請業務を任せた弁護士が書類を日本に送ったといきなり言ってきたので驚いたが嬉しかった。エクアドルで弁護士を強力にプッシュし調整をしてくださっているMさん、Aさん、Fさんに感謝しなければいけない。
実際に書類が届きエクアドル大使館に申請して受理されるまでは安心できないが大きな進展があった。

2007年9月20日

エクアドルの農業

macheite.JPG

マチェーテを研いでいる。質がよい平たい石を河原で探して拾ってくる。
エクアドルのオリエンテ地域の農業はマチェーテが基本だ。ほとんど全てマチェーテのみで農業を行う。ユッカをマチェーテで掘るのを見て驚いたが彼らはマチェーテしか道具を使わない事が多い。

2007年9月17日

エクアドル子供

kodomo3.JPG

エクアドルでは子供が子供を子守する風景を良く目にする。家族みんなが働きみんなで助けって生活しているという説明が耳に残った。

2007年9月10日

食事の手伝い

kakao.JPG

標高が下がれば熱帯のエクアドル。カカオ外貨取得に重要だ。こんばんはその貴重なカカオをいただきチョコレートを作らせていただいた。
昼間の調査のつかれも忘れるようなビエン ポストレおいしいデザートだった。
カカオから種を取り出し乾燥させる、乾燥したカカオをサトウキビからとったマニと一緒にすりつぶす。その後煮詰めてチョコレートを作る。
質のうるさい輸出用カカオを作るために、多量の農薬を散布する。中には国際的に利用が禁止されているDDTを利用する農家もいる。生態系の破壊、人的被害。DDTの怖さを教える技術者が現場にはいない。

エクアドルの子供

kodomo.JPG
日本でもかつては姉が妹をしょって家事を手伝った。
エクアドルではまだ、子供が子供の世話をする風景を見ることができる。
すんだ目をしている子供の目は、貧しいながら家族愛に支えられ幸せな生活を続けるかつての日本を見るようだ。

植物調査風景 エクアドル アンデス

musume%3Atuma.JPG
植物調査の基本は、山歩きの徒歩だがたまには、車が通るような安定した道を利用した調査もある。しかしながら、雨が降れ道は通れなくなる、たいてい2日もすれば水は引くが食料とテントは持ち歩きたい。あると心の余裕を持って調査を行える。

2007年9月 9日

アンデスの学校

gakkou.JPG
さすが、私立の学校は設備が整っている、標高3200mにある山の学校アジョア、学校への通学路には牛や山羊に直接触れることができる。学校の周りでは放牧が1年中行われているからだ。
季候も良く実にのどかだが、エクアドルでは写真のような私立の学校に行ける人はごく限られている、設備の整っていない公立小学校は授業料が無料だが、小学校に行けず働かざるおえない子供は消して少数ではない。これは厳しい現実だ。
切り花農園でも、バナナ農園でも小学校に行くべき子供たちが沢山働いている。働かなければ生きていけない。家族5人で月に250ドルは何とか稼ぎたい。生きるために子供たちに選択の余地はない。

キト空港 エクアドル

okasi.JPG
エクアドルの首都キト空港は標高2800mに位置する。
標高が高いため雨期には夜間は濃霧で着陸できないことが多く、空気が薄い事に驚く。
お菓子の袋はぱんぱんにふくれあがっている。
空港を出ると防弾チョッキを着てショットガンに実弾を込めた警備員がずらりと並んでいる。
驚いたことに、ガソリンスタンドでも防弾チョッキにショットガン姿の警備員が配置されている。すぐに慣れたが最初は驚いた、昨年軍事クーデターで大統領が亡命しているくらいだから日本のように、政情が安定しているとはとても言えない。

アンデスの風 エクアドル2

anndesu2.JPG
anndesu%20of%20ecuador1.JPG
標高3000m程度は草本類が良く茂り、多彩な植物を見ることができます。
マス(トルーチャ)も多く生育し、新鮮な魚料理を提供するレストランも多い。

アンデスの風 エクアドル

anndesu1.jpg
赤道直下のエクアドルは熱帯と考える人が多いが実は、垂直分布がはっきりと現れ、寒帯、温帯、熱帯と異なる気候帯があります。標高6000mを越えるアンデス山脈はマヤ文明を育てた住みよい環境を提供してきました。特に標高3000め程度の所は日本の5月の連休の頃の気候で、雨の量で多少の変化はありますがほとんど1年中変わることがありません。

2007年7月25日

川エビ取り

ebitori.JPG
川では、たもを入れておくだけで5cm以上の大きなエビが簡単に次々とれる、どこの家でも皆毎日、川でエビを捕っている。重要な食材となっている。
エビと言えばエクアドルはエビの輸出で有名だ。一番の顧客は日本だ。
ただ、エビは病気に弱く栽培に多量の化学薬品を利用する事やマングローブの伐採を助長することで環境の面で見直されつつある。
有機で化学薬品を利用しないエビ生産をしている人に出会うことができた。アランダルースの近くで、魚、エビそして稲栽培を同時に行うパーマカルチャーの流れをくんだ栽培方法だった。どこでも変わり者、頑固親父はいるものだと感心した。
アレルギーが問題になりつつある現代、化学薬品を一切利用しない持続可能なエビ生産を確立しようとしている事は時代に合った事でもある。
今は、有機でこだわりの方法で栽培したエビは全量アメリカ向けに輸出されているが一番最初に日本向けに営業したが相手にされなかったとのことだった。私に日本で営業してほしいと頼まれたが、私は花の品種改良が専門でエビの販売にノウハウは無いので聞くだけ聞いておいた。

2007年7月22日

エクアドルの漁港

hamabe1.JPG
hamabe.JPG
エクアドルには日本のような漁港はほとんど見られない。
日本のようにコンクリートで固められた浜辺というイメージはない。
自然の入り江を利用し、漁船は砂浜に直接着岸して魚は手で運びおろす。大型船からは小さなボートで砂浜まで運びおろす。
非常に活気がある。毎朝同じ光景が見られるが土曜日と日曜日は休みだ。赤道直下なので台風やハリケーンなどはあり得ないので海が荒れて漁ができないことはないせいかどことなくのんびりしたところがある。

2007年7月20日

アンデス標高5000m

mountein1.JPG
mountein2.JPG

アンデス山脈は5500mまで植物が生育しているエリアがある。
5000m付近までは特にロゼット化もせず通常の草本類と木本類が生育しているのに驚く。
ただ、気候の変化は激しく、晴天と思えば急に天気が崩れ、ひょうがふりだし、雪が積もる。
また、すぐに晴れたり曇ったりという感じだ。
景色は非常に神秘的だ、人間には近寄りがたい力強さと厳しさがかいま見える。

アンデスの村サリナス

4000m-mura2.JPG 4000m-mura.JPG

エクアドルでもっともおいしいチョコレートとチーズが食べられる所がサリナス。行く途中ひどい雹におそわれ驚きながら行くことになったが、非常にすばらしい所だった。
標高4000mのサリナスはアンデス山脈にあり非常に寒い、特に夜はストーブなしでは部屋にいられないほど寒い。景色も何となくスイスに似ているところだが、スイスから導入した技術を利用して高品質なチョコレートとチーズが作られている。
インデイヘナがアンデスの山々から何時間もかけてミルクをラバで運んでくる。標高が高い山間部では馬は力を発揮できないため、ロバと馬の一代中間雑種のラバが重宝されている。
チーズは半年寝かせて作る。私は初めてかびだらけで半年間も寝かせてチーズを作るところを見ることができた。
ビデンスの花を集め、伝統的にヒステリックの気持ちを落ち着かせるのにとても良いと言ってお茶にして飲ませてくれた。伝統的ハーブの多さに驚いた。アマゾンのシャーマンは世界的にも有名だがアンデスも薬草の宝庫だ。ルピナスの豆を集めている人がいたので聞いてみたところ大変おいしいとの事だった。
キノコもアンデスの山々から集められ乾燥していた。自然の顔料がたくさん作られ、ブルーベリーも顔料として山から集められていた。その顔料を利用して羊や山羊、カシミヤの毛を染めてポンチョやセーターを手作業で作っていた。


2007年7月19日

アマゾンの蝶

maliposa1.JPG
mariposa.jpg

エクアドルにはオリエンテと言う熱帯雨林があります。この熱帯雨林はアマゾンのジャングルの一部に含まれています。
小川の上をモロフオチョウが飛び交う姿は神秘的で、パンジーにモロフォチョウという名前をつけた人がいますが、比較にならない美しさです。アマゾンの静かでうっそうと茂ったジャングルの小川の上を音もなく飛び交う鮮やかなモロフオチョウはまさにアマゾンの宝石です。
写真の蝶はモロフォチョウではありませんが趣味で採取していたかたのコレクションの写真を撮らせていただきました。
丁度、ドイツ・ロシアの調査隊が蝶の採取をしていましたが、新種が見つかったと話していました。蝶が何を食べているかが重要との事で持ち帰り分析にかけるとのことでした。
別の機会に調査隊の活動の様子を撮影した写真を紹介させていただきたいと思います。

2007年7月18日

食用ホーズキ

hoozuki-eat.JPG
エクアドルでは国内消費用に多くの食用ホーズキが栽培されているが、ヨーロッパへの輸出用に大規模に生産されている。
日本での知名度は低く、薬用効果が高い優秀な果物であるにも関わらず、日本では時々スーパーでも見られ程度しか流通していなし。
私のエクアドルの友人が有機栽培を行った食用ホーズキを日本に輸出したいと相談してきましたが、園芸が専門の私には食材の流通がわからずアドバイスできなかった。

2007年7月16日

エクアドルアマゾンエリアの住居

ie.JPG

エクアドルは豊富な気象対を持ちアマゾンジャングルが含まれる。インデイヘナが独自の文化と伝統を大切に生活している。パパイアが自生し、庭先でほとんど管理しないでバナナが収穫できる。また、主な食料のユッカは枝を切って地面に突き刺すだけで6ヶ月後には芋ができる。
ユッカを発行させヨーグルトにしたものをtitiといい朝ご飯に食べる。アマゾンの朝は早い早朝4時にはすでに農作業が本格化している。重労働をもくもくとこなしていく、男はみんなプロレスラーのような体をしている。
家も自分で建てる。簡単な構造だが部材は厳選され。必要な場所には丈夫な材料が利用されている。